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『犬も歩けば』~エッセイ~

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エッセイ集です!日常の何気ないことをいろんな角度から眺めて、感じて、発信できればといいなぁと思っています。 よろしくお願いします!
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2021年2月の記事一覧

「あざとさ」と「真実」の狭間で……

「あざとさ」と「真実」の狭間で……

「意外と腹黒いんだねぇ」
若い時からよく言われた言葉だ。
眼鏡をかけていた時なんて「腹黒メガネ」なんてあだ名をつけられていたこともある。
今ならパワハラなんじゃないか? なんて思ったりするが、どれもこれも私にとっては勲章みたいなもので悪い気はしていない。
「あざとくて何が悪いんですか?」
最近、バラエティー番組なんかでよく聞くフレーズだが、個人的には「まったく悪くないでしょ! むしろ素敵です!」な

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「つなぐ」ということ

「つなぐ」ということ

あの日も蝉が忙しく働いていた。
私は祖父の枕元に遠慮気味に近づいた。
手には宇宙戦艦ヤマトの模型を握りしめて。

夏休みの宿題だ。
戦争のことを調べる……

幸い、父も母も戦争を経験していた。
二人ともまだ子どもだったが、広島に落ちた原爆の光を記憶していた。
父は山口県の大島郡から、母は広島県の呉市から、その光で染まる空を見ていた。
空を突き刺すような光線と地を突き上げるように響いた音は、それまで

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祓っている場合でも、追い出している場合でもない!

祓っている場合でも、追い出している場合でもない!

とんでもないことだ!
例年以上の繁忙期がすぐそこまでやってきているではないか!
しかも仕事を離れたところでも、今年は何やら慌ただしい。
勘弁してほしいがどれもこれも止まってはくれない。
走り抜けるしかない。

そんなわけですっかり戦闘モード全開の中、旧暦における新年を本日めでたく迎えたわけだが、まったくと言っていいほどお祝いなんて気分ではない。

もー、忙しいしぃー。もー、ややこしいぃー。

昨夜

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