#ファンタジー小説
プレジャー・ランドへようこそ_第2話
↓ 第1話
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11月11日(土)12時。
気分が悪い。悪夢を見たせいだ。
ノキアはテーブルについて、大きくため息をついた。
今日もノキアは部活に行く気にはならず、朝食を食べた後、再びベッドに転がってうたた寝をしてしまっていた。朝食を食べながら見ていたローカル番組のプレジャー・ランド特集のせいだろうか。夢の中のノキアは、行ったこともないプレジャー・ランド内にいた。
薄暗い遊園地の中にピノ
コイン・チョコレート・トス_第1話
🪙 プロローグy=-3x²の放物線を描きながら、宙を舞うコインチョコ。
玄関の白い天井の少し下の位置を最高到達点とし、コインチョコは幸子の手の平に落ちてきた。幸子はそれを両手で優しくキャッチする。
幸子はコインチョコが左手に落ちてきた瞬間、上から右手をそっと添える。コインチョコがどちらかを向いているかが見えないように静かに隠す。
表か、裏か。
全ての決断は、コインチョコに委ねられた。