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これまでのいきさつ

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#聴覚過敏

まえがき(19)

まえがき(19)

 それまでの私は生理前になると気分の不調が激しく、東洋医学の先生に相談して数種類の漢方薬を処方してもらっていた。
 今回は漢方薬では太刀打ちできない程の強い抑うつ感が出たので行きつけの婦人科に相談した。するとすぐに近くの精神科に紹介状を書いてくれた。
 以前にも二カ所の婦人科に相談したが、両方とも「生理が始まる二週間前にレクサプロを服用する。生理が始まったら服用をやめる。」という治療法を提案してく

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まえがき(20)

まえがき(20)

今回精神科に紹介状を書いてくれた先生は的確な判断をしてくれたと思う。

 紹介された精神科の先生は1時間もかけて生育歴から現在の状態までの話を聞いてくれた。生理前の不調についての説明もしてくれた。簡単に言えば身体中で働いてる小人たちが子宮に集まるから弱い部分が人手不足になって症状が出る。ということだった。
 初診ではレクサプロとソラナックスが処方された。その後眠剤が出されたり、レクサプロをサインバ

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まえがき(21)

まえがき(21)

 抗うつ剤と気分安定剤の治療を始めて3ヶ月くらいには安定した日が目立ってきた。
 意欲も出て動けるようになってきた。
 しかしまだ音に対しての過敏さが無くならないので静かな場所に引っ越した。引っ越して環境を変えたらみるみる体調が良くなり、翌月には職場に復帰することができた。

 休職期間は149日だった。

 しかし復職後しばらくは普通に働いていたが、徐々に体調不良と聴覚過敏が出現し始めたので、

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まえがき(22)

まえがき(22)

 施設長に退職の意思を伝えた後すぐに、休日を利用して就職活動に取り組んでいたので、次の就職先は決まっていた。
 仕事は病院での介護士。歩いて通勤できる場所にあるのが嬉しかった。
 退職後、1日休みをはさんで初出勤。
 以前のデイサービスより何倍もの人数のスタッフがいる場所での仕事にはじめはとても緊張した。
 仕事は順調に身につけていったが、厳しい先輩の叱責に心が折れそうになることもあった。先輩の中

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まえがき(23)

まえがき(23)

 私は病棟での介護の仕事が大好きだった。しかし人間関係には悩んでいた。

 入職して4ヶ月たった頃から夜勤が始まった。夜勤は好きだったがその頃から薬の量が増えていった。体内時計の乱れから心身に不調をきたしたのかもしれない。胃腸の具合も悪くなっていた。

 先輩からの理不尽な叱責は依然として続いていた。私はボイスレコーダーを購入し、録音しようと試みたこともあった。上司に何度も相談し、辞めたいと考える

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