横浜に、思いを馳せて
数年前、横浜へ旅行に行きました。
私の地元は宮城で、横浜と同じように海のある県なのですが、海との共存の仕方が全然違っていたことが印象的です。
神戸に似てるな、と感じました。
京都に住んでいた時に神戸に行った時も、街と海が混じり合う景色に感動し、憧れた。
横浜にも、その景色がありました。
海があって、街がある。
羨ましいな、こんな所に住めたらな。
そんな風に思いながら街を歩き、鎌倉や江の島へも足をのばしました。
一番思い出深いのは、中華街で立ち寄ったお茶屋さん「悟空茶荘」。
一階がお茶の販売店になっていて、二階が喫茶スペースになっていました。
「カフェ」とも「喫茶店」ともどこか違う、静かに時間が過ぎていくような独特な雰囲気が漂う店内に、一目惚れ。
それから、私がずっと挑戦して見たかった中国茶用の茶器たちの出会いは、急須で淹れる日本茶と全く異なる作法に心が高鳴りました。
席に座ってゆったりリラックスしながら、自分でお茶を淹れ、まったりと飲んで、癒される。
お店に入った時、ずいぶん街を歩いた後だったので、心底ほっとして癒されたことを今でも覚えています。
あんまりリラックスできるものだから、1時間くらいはお店に居たでしょうか。
空間にほどよく響く話し声、自分のペースで淹れられる、香りと味の美しいお茶、手に馴染み、楽しませてくれた茶器。
今でも忘れられない時間です。
横浜旅行の思い出は他にもあって、実は、旅行の時に「こんなお店で委託販売ができたらいいなあ」と思ったハンドメイド雑貨店がありました。
それが、今お世話になっている、Thingslyみなとみらい店さん。
奇跡が起きたのか、偶然なのか、旅行から帰って数ヶ月経った頃、「お取引をさせていただけませんか?」と委託販売のオファーをいただいたのです。
あの時は本当にビックリしました。
「あの時のお店だ!」「運命かもしれない!」と一人有頂天になったほど。
当時の私は委託販売をするかどうかすら悩んでいて、そんな時に頂いたオファーが「こんなお店で委託できたら」と憧れたお店。
でも、即決はできませんでした。
当時、委託販売をしたことが一度もなかったため、なかなか一歩が踏み出せなかったのです。
一晩か二晩か悩んで、ようやく勇気を振り絞って「よろしくお願いします」と、お返事をしました。
ご縁は、どこで繋がるか分からない。
そんなことも考えたものです。
私が憧れた、海と街が調和する横浜。
今も横浜とご縁が繋がっていると思うと、嬉しくなります。
海が見える街。
また行ける日を、今は夢見て。
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