「創作と仕事」の壁をぶち壊す(6/6)【さらば、noteを書く理由(19)】
1~5はこちら。
なりたい自分の姿
前回までに書いたことを要すると、
「創作(物語)も仕事(戦略)も、"必然性のある強固な因果論理が大事"ってとこが同じだと思うんですよね!」
という話なんですが、その気付きからわたしがこれからどうしたいのか? が今回のテーマであり、本タイトル"「創作と仕事」の壁をぶち壊す"シリーズのまとめです。
結論。
「戦略を描けるようになりたい」
これです。明確に。とりあえず今年の目標的な?
ビジネスだろうと物語だろうと、一端の戦略を描ける能力が身に付いたら、仕事人・文書きの端くれとして、これまでより何段階か上の次元に行けるんじゃないかなあ、と。
これ、変でしょうか?
目標として解りやすいのは、例えば仕事なら「年収アップ」「出世」「資格取得」とかだと思いますし、創作なら「賞を取る」「本を出す」「プロデビュー」「PV・フォロワー○○以上」とかなんでしょうけど。
そういうのよりはるかに「戦略を描けるようになる」というワードのほうが、魅力的で興奮するんですよね。
でもじゃあ、一体どうすれば「戦略を描ける」ようになると思います?
趣味:戦略
正直、解りません。
「おいこら、ここまでのド長文は一体なんだったんだ?」
と突っ込まれそうですが、見栄を張っても仕方ないので……。
まあ、とはいえ漠然と「戦略描きてー」と思い始めたのはそれこそ師匠の教えを受け始めたころなので、もう二年以上前ですが、そのころよりは解像度が上がりました。
ひとつわたしの中で明確なのは、「戦略を描く」というのはスキルの類ではないということです。
「10日で身に付く"戦略"!」
なんて本があったら(買っちゃいそうですが)確実に詐欺だと思います。
じゃあスキルじゃなきゃなんなのかというと、センスへの依存度が非常に高いものだと考えています。
この辺りは「スキルとセンス」について語られた本を読んで考えたのですが(そのうち「間違いだらけの読書備忘録」で取り上げると思います)。
センスというのは後天的に身に付けることもできるけど、スキルのように「部分」で身に付くものではなく、「総合」でしか身に付かないもの……だから極論「実践でしか身に付かない」ということみたいで、「なるほど!」と思いました。
ただし「疑似体験」という、実践に近い形で磨くこともできるんじゃないか、というのがその本に書いてあったことです。
疑似体験の方法は、ひとつには「センスのある人間について回って、行動の本質を見極めること(鞄持ちとか弟子入りとか)」、もうひとつは「読書をしながら、その豊富な文脈を総合的に受け取って考えること」。
というわけで、師匠の発言や行動を観察して考えたり、にわか読書家になって考えたり、こうして考えながらnoteを書いたり……というのが、特に年明け以降わたしがやり始めたことです。
これらの行動をわたしはごく個人的に「趣味:戦略」と呼んでいるのですが、ひとに「最近の趣味は戦略です」って言うと変人を見る目を向けられます(なんで?)。
「考えて」「書く」ではなく「書くことで考える」
実は、ここまで書いてきたことは、予め考えていたことではありません。
なぜわたしが「長大な自己紹介」と銘打ちながら、この「さらば、noteを書く理由」というサブタイトルの記事を延々19回も書いてきたかというと(実はこれまで書いた記事の中で、このテーマが一番多いという……)、
「わたしが世にも稀なる自己顕示欲の塊だから」
……ではありません(たぶん)。
ひとえに「考える」ためです。
書き慣れていないひとの中には、「文章を書く」という行為を、
「考えて」「書く」
ものだと捉えている方がいると思います。書くときにはすでに書く内容は決まっていて、それを文字にするだけだと。
わたしは少し違います。「文章を書く」という行為は、
「書くことで考える」
という、ひとまとめのものだと捉えています。もっと言うと、
「書くことは考えること」
でもいいです。
"思考"という曖昧で形のないものを、"文章"という明確で形のあるものに変換し、かつ自分の身体の外へ出すことによって初めて相対化できます。
曖昧なものを明確なものにするためにはそもそも「考える」必要があり、相対化されたものをまた自分の中へINPUTして思考を回し、さらに「書く」ことで「考える」……これを繰り返すことで、自分の思考を前へ前へ進めていけます。
「書く」という行為を欠いて、考え続けることはできません。
つまりわたしは「戦略を描けるようになりたい」という漠然とした思考について考えるために、「そうだ、noteやろう」と思い立ち、書き始めました。
今日まで書いてきたこの自己紹介や、その他ほとんどの記事は、ある意味その"初期衝動"の言語化です。今後は、主に新しくINPUTした情報をネタにして、書きながら考えていこうと思います。
そういうわけで、いわばこのnoteは、わたしが「一端の戦略を描ける仕事人・文書きになるために考え続ける場所」です。
だったらプロフィールもそう書けよ、って感じですよね。ええ、今自分でそう思ったので書き直しまーす。
というわけで、改めて宣言
自分の中の「創作と仕事」の壁をぶち壊すために、わたしは戦略を描けるようになります。
もちろん「戦略を描く」という能力は1か0かというものじゃないので、「戦略を描く能力を上げていきます宣言」みたいなものですが。
少なくとも、もう「戦略なき仕事」「戦略なき創作」はしません。
拙かろうと、何度負けようと、安易にタスクを消化することに逃げて安心するような甘えを自分に許さない。
考えて、考えて、考えて、考えます。
死ぬまで書き続けるために。
というわけで、お読みいただきありがとうございます。
さらばでした!
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