千葉 英樹

元テレビディレクター。札幌在住。映画やテレビドラマの演出やテレビディレクターで培った経…

千葉 英樹

元テレビディレクター。札幌在住。映画やテレビドラマの演出やテレビディレクターで培った経験から、「伝わる!」動画の基本的な考え方をお話ししていきます。 プロフィール等:https://sapporo-pr.com/info/

最近の記事

「伝わる!動画の作り方」 ”何かあったらどうする”をいつも考える

撮影準備にすること 撮影を依頼された時、 心がけていることがあります。 それは、現地に行く前に カメラの動作確認をすること。 それを出発前に必ずします。 ・バッテリーは十分か? ・画は撮影できるか? 車に積み込む直前には… 忘れ物はないか確認します。 ・カメラの台数は揃っているか? ・三脚の数はあるか? 依頼された撮影で 突然カメラが動かないなんてことは “絶対ない”とは言えません 自分の撮影だったら 仕切り直せばいいです。 しかし依頼があった撮影は その場

    • 「伝わる!」動画の見せ方 テロップには使う意図が必要

      あなたは「テロップ」。 いわゆる文字情報をうまく使っていますか? 映像にテロップを入れるのは 誰に何をつたえたいのか目的があります。 たとえば、わかりやすいのが 洋画の翻訳字幕。 これ、直訳だと 文字数が多くなることが多いため 意訳して文字数を少なくして出します。 その文字数基本は 1秒当たり4文字。 5秒で10文字2行以内。 これは、文字の読める子どもからお年寄りまでの 大半の人がストレスなく読み取れる情報量であることが知られています。 1930年代の映画字幕の黎

      • 「伝わる!」動画の見せ方 あなたが伝えたいことはオリジナルですか?

        あなたは動画を作る目的はなんでしょう? たとえば、 集客方法? それとも、セールスでしょうか? コンサルタントやコーチング、講師など オンラインで受講者や お客様を集める人には 興味のある題材です。 でも、それってあなたの自身が 考えだしたことでしょうか? 本屋インターネットなどから 借りてきた知識を披露しようとしていませんか? たいていのひとが どこかで見聞きしてきたことを 焼き直してブログや動画等を作っています。 わたしがテレビの世界に入り始めた頃 今みたいに

        • 「伝わる!」動画の作り方 見ている人への想いが大切!

          あなたの動画で伝えたいことはなんですか?あなたが「動画を作りたい」もしくは 「動画を作る」目的は何でしょうか? たいていの人は 「自分のことに注目してもらいたい」 「ファンづくり」や「集客リスト集め」でしょう。 では、あなたの何を伝えるのでしょうか? 人柄… 経験。 あなたが培ってきたノウハウやテクニックでしょうか? わたしも知り合いのビジネス動画を見ます。 たとえ4分程度の短い動画であっても 途中で見ることをやめてしまうことが結構あります。 なぜでしょう? な

        「伝わる!動画の作り方」 ”何かあったらどうする”をいつも考える

          「伝わる!」動画の作り方 見続けてもらうのに大切なこと 身だしなみと照明

          動画で大切なのは「身だしなみと照明」 あたりまえのことですが、 動画で大切なのは、身だしなみですと照明です。 ところが、これを意識しないで 撮影されている動画が結構多く見られます。 いわゆる顔を“ウリにしている”タレントさんなどのように 自分が映る側にならないと なかなか意識できないものです。 そういうわたしも 実はカメラの後ろ側にいる裏方時代が多かったので 意識することはありませんでした。 身だしなみは大事 今でこそ、わたしも セミナーの講師で呼ばれることもあり

          「伝わる!」動画の作り方 見続けてもらうのに大切なこと 身だしなみと照明

          「伝わる!」動画の作り方 被写体は常に明るいところに

          屋外なら被写体は太陽の当たる場所に置く 当たり前ですが…。 写真は光が被写体(カメラに写している人や物の総称)にあたることで 記録されます。 たとえば、太陽が南から射していれば 南向きに顔を向ければ 明るく撮ることができます。 でも、頭ではわかっているはずなのですが、 忘れている人が非常に多いのです。 CMなどを手掛けるプロのカメラマンは ロケハン(撮影の場所探し)は 常に方位を気にしています。 撮影時間によって太陽の位置が変わるからです。 だいたいの撮影時間中に太

          「伝わる!」動画の作り方 被写体は常に明るいところに

          「伝わる!」動画の作り方 画質も大事だが、音はもっと大事

          動画の音が悪いと… 動画にはクリアな音が重要です。 今ではスマートフォンでもビデオカメラに匹敵するほど きれいな画像が撮れます。 でも、どんなにきれいな画像がとれても 音が聞きにくいと 人は動画を見る気にならなくなります。 人がまるで空き缶の中で 話しているように聞こえる動画を見たことはありませんか? エコーがかかっているせいで 言っていることが理解できません。 どんな部屋でもエコーがかかるものですが 人間は聞こえた音を脳で瞬時に調整し 聞こえやすくします。 しか

          「伝わる!」動画の作り方 画質も大事だが、音はもっと大事

          「伝わる!」動画の作り方 テーマはひとつ

          人が短時間で理解できることはひとつ 動画を作るとき、とても大切なことがあります。 それは、テーマを一つに絞ること。 あなたもそうだと思いますが 人間は短時間で理解できることは ひとつしかないといっても過言ではありません。 だから、YouTubeなど 3分から5分程度の短時間で見てもらう動画には テーマはひとつだけ。 これ鉄則です。 英語番組や講演もテーマはひとつ たとえば、英語の番組。 ひとつの動詞や用法を ●こんなときに使う・解説 ●文の発音練習 ●使うシチュエ

          「伝わる!」動画の作り方 テーマはひとつ

          「伝わる!」動画の作り方 見てもらうためには手間は惜しむな

          オペラのPR動画を作りました 今週末(2022年8月14日)公演される オペラのPRビデオを作りました。 もともと、オペラの作曲者が札幌に来るということで インタビューがメインでした。 インタビューは東京から来た作曲者、 そして、今回の演出家と指揮者の3人です。 最初は、 3人のインタビューを1人ずつ まとめたものを編集しました。 もう、50年近く上演されているオペラなので その世界では、有名な人のインタビューです。 今回の演目や 北海道でオペラを見ている人であれ

          「伝わる!」動画の作り方 見てもらうためには手間は惜しむな

          「伝わる!」動画の作り方 肩書・名前が必要なワケ

          「あなたを広く知ってほしい」なら肩書・名前が必要あなたの動画は、知人に見せるものですか? それとも、あなたを知ってほしい人に見せるものですか? あなたを知ってほしい人に見せるのであれば、 肩書と名前はテロップで出しましょう。 ここで一例です。 下の写真は声楽コンクールの 募集を知らせる動画の写真です。 どうでしょう? 「ただのおじさん2人」だけにしか見えないでしょう。 次に見せるのは 肩書・名前をつけた写真です。 いかがでしょうか? 声楽コンクールをPRする ための

          「伝わる!」動画の作り方 肩書・名前が必要なワケ

          「伝わる!」動画の作り方 視聴対象が変われば、テロップ内容も変わる

          テレビ番組はどの世代もわかることが前提で作られている あなたの動画は見てもらいたい、 視聴者を決めていますか? 視聴対象が変われば 説明などのテロップも変えなければいけません。 テレビ番組は、基本的に 小学校の高学年から中学生向けに作っています。 この世代に合わせるということは どの世代もわかることが前提となります。 あなたが作る動画はどうでしょうか? 視聴対象によって文字情報は変える その世界のプロやマニア向けだったら、 業界用語や専門語をつかっても 動画を見

          「伝わる!」動画の作り方 視聴対象が変われば、テロップ内容も変わる

          「伝わる!」動画の作り方 文字は読ませるな。

          テレビを真似する必要はないあなたは動画にテロップ(文字)を入れていますか? そして、その文字は 動画を見ている人のことを 考えて入れていますか? と、いうのは…。 テレビの真似をするのが カッコいいと思うのか、 「サイドタイトル」 「重要なこと」 「出演者の話すこと」 これを全部いっしょに出してしまう動画を 目にしたからです。 ただでさえ、動画は 出演者の顔、髪型、顔色、衣装など 短時間に認識できる情報量をもっています。 そこに、 「サイドタイトル」、 「重要なこ

          「伝わる!」動画の作り方 文字は読ませるな。

          「伝わる!」動画の作り方 本棚を背景にするのはやめたほうがいい

          本棚は専門家である証し 前回、「背景は何もないほうがいい」とお話しました。 だったら、「本棚だったらいいんじゃない」 と思った方もいるかもしれません。 確かに、テレビのニュースや番組で 専門家がコメントインタビューを受ける時 背景に本が並んでいることが多いです。 でも、よく考えてください。 背景に本棚があることは インタビュー受ける人が 著名であったり、専門家だからです。 テレビ製作者やカメラマンは 観ている人に ひと目で何らかの研究をしている専門家だわからせる 必

          「伝わる!」動画の作り方 本棚を背景にするのはやめたほうがいい

          「伝わる!」動画の作り方 背景は何もないほうがいい。

          あなたは動画を撮影する時、背景に気をつけていますか? あなたは動画を撮影する時、背景に気をつけていますか? 結論からいうと、 動画撮影時に背景は何もない方がいいです。 理由は、背景にあなたが伝えたいもの以外のものが映りこんでいると、 観ている人は、映り込んだ物に疑問を持ち、 その答えが解決するまで、 あなたの伝えることに、集中できないからです。 下の写真は、わたしが 特に背景に気遣いなく撮った写真です。 いかがでしょう? 後ろの女性のイラスト、車のポスターなど 「あ

          「伝わる!」動画の作り方 背景は何もないほうがいい。

          「伝わる!」動画の作り方 はじめに

          「伝える」には基本的考え方が必要はじめまして 「伝わる動画の作り方」をお伝えする千葉英樹です。 このブログは、 「どうすれば、伝わる動画がつくれるのか?」と 悩んでいる人向けに、考え方を書いていきます。 私は40年近く、映画やテレビ番組を作る現場で仕事をしてきました。 映画やテレビなどプロとしての現場では、 「どういうふうに見せるのか?」を研究し、実践します。 ご存知のように、テレビは視聴率が大事。 他局より勝っていなければなりません。 だから、いかに多くの人に見てもら

          「伝わる!」動画の作り方 はじめに