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「伝わる!」動画の作り方 視聴対象が変われば、テロップ内容も変わる

テレビ番組はどの世代もわかることが前提で作られている


あなたの動画は見てもらいたい、
視聴者を決めていますか?


視聴対象が変われば
説明などのテロップも変えなければいけません。



テレビ番組は、基本的に
小学校の高学年から中学生向けに作っています。



この世代に合わせるということは
どの世代もわかることが前提となります。


あなたが作る動画はどうでしょうか?


視聴対象によって文字情報は変える

その世界のプロやマニア向けだったら、
業界用語や専門語をつかっても
動画を見る人は、満足するでしょう。



では、業界初心者や素人向けだったらどうでしょう?


まあ初心者だったらわかるかも知れませんが
素人の場合
わからない言葉が出てきた時点で
気になって、動画に集中できません。




あなたは、
「今はすぐ調べられるから、大丈夫」
と思っていませんか?




「わからない」「先の話が頭に入ってこない」
と思った時点で
人は、自分にとって重要でない情報と思うと、
動画を見ることをやめてしまいます。



だから、
見てほしい対象に合わせて、
テロップを出す必要があります。

“ピカドール”って何?

一例として

わたしが手掛けたビゼー作曲の「闘牛士の歌」を取り上げます。
歌劇「カルメン」の第2幕で、カルメンを巡りやがて兵士ドン・ホセの恋仇となる闘牛士のエスカミリオが酒場で歌い出す歌です。
誰もが1度は聴いたことのある曲です。


スペインの闘牛のことや歌劇「カルメン」を見たことがある人は
これでいいでしょう。


「馬が倒れる、ピカドールが引きずられる」



“ピカドール”
あなたは、意味がわかりますか?



わたしは、わかりませんでした。



この“ピカドール”の意味がわからない人は
次の歌詞が頭に入ってこなくなる人がほとんどでしょう。



スペインの闘牛士には
3つの役割があるのだそう。



●マタドール(正闘牛士)
闘牛の主役であり、牛に止めを刺す 選ばれた闘牛士のこと。
誰もがイメージする闘牛士のこと


●バンデンリジェーロ(助手)
競技前半に牛を操る。また、牛を怒らせ、弱らせる槍の使い手のいる場所へと牛を誘導する闘牛士の助手のこと。


● ピカドール
馬上から牛の肩の瘤に槍を突き刺し、牛を怒らせ、弱らせる槍の使い手のこと


とスペインの闘牛のことや
歌劇「カルメン」の内容を知らなければ
全くわからない言葉です。




他の「闘牛士の歌」の公開動画も
歌詞なのと、字数も多くなるので
あえて“ピカドール”と表記するものがほとんどです。


わたしの場合は
下の写真のようにしました。

字数が多くなるので

基本1行10文字以内にし
ルビをふりました。
反則ではありますが…


瞬時に理解するのは
難しいかもしれませんが
「ピカドールとは槍を刺す人のことか」
ということがなんとなく
わかってもらえるだろうと…。


わたしの方法が
うまくいったかどうかは別として
テロップも
動画を見てもらいたい対象によって
考えなければいけない。
と、いうことはおわかりいただけたと思います。



あなたが動画を制作する場合、
ぜひ、参考にしてください。







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