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「伝わる!」動画の作り方 はじめに

「伝える」には基本的考え方が必要

はじめまして
「伝わる動画の作り方」をお伝えする千葉英樹です。

このブログは、
「どうすれば、伝わる動画がつくれるのか?」と
悩んでいる人向けに、考え方を書いていきます。

私は40年近く、映画やテレビ番組を作る現場で仕事をしてきました。
映画やテレビなどプロとしての現場では、
「どういうふうに見せるのか?」を研究し、実践します。


ご存知のように、テレビは視聴率が大事。
他局より勝っていなければなりません。
だから、いかに多くの人に見てもらうかが重要でした。


今はプロの現場から退きましたが、振り返って気づかされるのは、
人目を惹くことも大切ですが、
もっと重要なのは「伝える」ための基本的考え方なのです。


しかし、考え方がしっかりしていないばかりに
作り手の伝えたいことが、全く伝わらない作品が
多く見受けられます。


かつてはテロップ入れも大変だった、それが今や

最近の技術は、撮影から編集まで画質も完成度も高い。
いかにもプロが作ったかのようにできます。しかも安価で…。



それが悪いのではありません。
ただ、見た目の出来がいいので
「完成度が高い」と思ってしまうのかもしれません。


初めて作った動画。
できあがった達成感も大きく、
「名作ができた」と思うのでしょう。


わたしが、映像に興味を持ち出したころから比べると
雲泥の差です。

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今はほとんど見なくなった8mmフィルム これで3分程しか撮影できなかった

わたしが動画作りに初めて接したのは中学3年生。
そのころは、家庭にビデオデッキも普及しておらず、
8ミリフィルムで、最長で3分15秒撮影するのが限界でした。


また、字幕(スーパー、テレビでいうところのテロップ)は、
入れる場所を考え、露出を絞って撮影。


大体入れる場所まで巻き戻し
あらためて文字を撮影するという工程でした。


しかも、うまく言っているかどうかは
現像から戻ってくるまでわからない。
「うまく文字が焼き込めているか」ドキドキしながら待っていたものです。

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タイトル(テロップ)の入れ方のテクニック集ムックも多数出版されていた


それは、プロになってからも
字幕は現像所やビデオ編集所で
新たに入れたものです。


ビデオは編集所に持ち込んで
編集・音声のミックスと
多くの人の手を経て完成したものです。


それぐらい人手と手間がかかっていたものが、
パソコン1台で
そして、ひとりで短時間でできてしまうのですから
わたしとしては驚きです。


「伝える」ための工夫をしていますか?

わたしもたまに、
作品の批評を求められることがあります
でもわたしは、たいてい論評することを避けます。

それはどうしてか?


それは…



作り手の満足感だけで作ったもので
観る側の気持ちが全く考えられていないからです。


でも、そんな真っ当なことを言うと
作り手は深く傷つきます。
だから、ずるいようですが
あえて論評することを避けるのです。


動画作りにもっとも大切な基本は
以下の3点につきます

・誰に見せるのか?

・見た人はどう思うのか?

・どういう見せ方をしたら、伝わるのか?


文章はそのように書ける人も
なぜか動画になると、
この考えがズッポリ抜け落ちているから不思議です。

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手掛けたオペラの編集画面


このブログは、
わたしがプロの世界で培った
基本的な考え方を披露していきます。


ですので、

「カッコいい動画の作り方」や
「YouTubeでの再生回数を稼ぎ方」を知りたい人は、
数多くあるYouTube動画や本ごらんください。


いまのところ
一例として以下の内容を考えています

・撮影時、背景はよく考えて、本棚の前は避けたほうがいい

・1動画伝えることは、テーマはひとつ

・字幕やテロップは読ませるのではなく、認識させる

・YouTube公開動画でテレビを真似る必要はない


などなど、ハード面の最新技術に頼らない
映像制作のプロの基本的な考え方を披露していきます。

ぜひ、ご期待ください。

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