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ヒルデガルト式体液説

いつも読んでいただき
ありがとうございます。
さおりんです。


今回は古代に普及していた
「体液説」についてご紹介します。


修道女であるものの医術や作曲、
薬用植物などヒルデガルトという
女性は多くの知識を持っていました。


そのヒルデガルトは体液のバランス
によって人の健康が決まると
述べています。


健康と病気についての解釈に関して
ヒルデガルトはいわゆる体液病理学
の伝統に倣っています。


すなわち
体液が正しく調合されていれば
人間は健康でいることができます。


体液説は古代に普及していました。
ギリシャの医師ヒポクラテス
(紀元前460~377)がこの説を
医学の基礎としています。


誤った生活の仕方、誤った食事と
気候などの環境的要因により
体液が誤って混合されると病気が
発生するのです。


医師の課題は、病気を予防し
自然の治癒力を作用させ
体液を再び正しい状態に戻すこと
と述べています。


ですが、現代の医療現場では
そこまで医師が携わることは難しい
とわたしは感じています。
すでに病にかかっている方を治療
することで精いっぱいの医師が多い
からです。いわば病気の専門家。


健康の専門家がそこの課題を担う
ことになるでしょう。


その体液が正しい状態に戻す
ということでしたが
この4つの体液とは
血液、粘液、黄胆汁、黒胆汁です。


ローマの医師ガレノス(129~199)
はヒポクラテスの説をギリシャの
哲学者アリストテレス
(紀元前384~322)と結び付けて
医学の体系をつくりこれが19世紀
まで有効でした。


アリストテレスにとって万物は
土、水、空気、火の4つの元素から
成っていました。
これに応じてガレノスは体液に
異なる特徴と気分のタイプを
割り当てました。


この4つのタイプを解説すると
黄胆汁は火のように暖かくて
乾きやすく、これが多い人は
胆汁質の怒りっぽい人。


粘液は水のように冷たく湿り
これが多い人は
粘液質の無気力な人です。


血液は空気のように暖かく湿り
これが多い人は多血質の陽気な人。


黒胆汁は土のように冷たく乾いて
これが多い人は憂鬱質(メランコリア)
のふさぎこみがちな人です。


時には落ち込んだり、時には陽気に
なったりするのはこの体液のバランス
によるものなのかなと感じました。


小宇宙(人間)は大宇宙(世界)を
映しています。季節ごとにその季節
に合った体液が支配します。


冬は粘液、春は血液、夏は黄胆汁、
秋は黒胆汁です。


体液のバランスは健康を意味し
バランスが崩れると病気になります。


医師は不均衡を見つけ出し、正反対
のものによってバランスを
とらなければならない。


たとえば、火は湿で治療します。
体液は人間の体温も決めるから、
医師は体液のバランスを取り戻させる
薬を処方していきます。


特に診断に役立つのは脈拍数と尿の
検査だったそうです。


ヒルデガルトも治療法の多くは
体液説に基づいています。
たとえば、温かい病気は冷たい薬で
治療し乾いた症状は湿った薬で治療
していました。


ヒルデガルトにとって植物も動物も
温か冷、湿か乾のいずれかであり
人間がどんな体質なのかどの病気
なのかにより、ある植物や動物が
食品として適切か不適切なのか
見極めていたそうです。


わたしはこの記事を読んで
日々自分の陰陽を整えることって
大切だなと感じたのです。
古代から人間の化学的な薬ではなく
植物や食べ物を薬として体液を
整えてきたことがわかります。


また別の記事で
ヒルデガルトの薬用植物について
詳しくご紹介しますね。


ここまで読んでいただき
ありがとうございました。
さおりんでした。

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この記事は
LGBTQのジェンダー種族や
ADHD・HSPなどの繊細敏感種族
いわゆる繊細感覚派の方々向けに
セルフメンテナンスする生き方の
ために「ヒルデガルトのハーブ療法」
から一部引用して紹介したものです。
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