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人の期待に応えられなくても、いっか。とゆるんだ

「なんだか、最近子どもにイライラしてばかりだなぁ…」

と思ってしょんぼりする月曜日。今。

最近、4歳の息子はご飯をなかなか食べない。とにかく食べるスピードが遅い。完食するのに1時間近くかかるのもザラだ。

目の前にご飯があっても、話したり遊んだり、ふざけたりして一向に進まない……。

よくある、育児の悩み。それに、まさに今、ぶつかっている。

母親であるわたしは、食べることが好き。食事の時間が好き。作るのも食べるのも好き。だから、「目の前にご飯があるのに食べない」という状況が単純に理解できない。

だからつい、

「早く食べて!なんで食べないの!?」
「食べないなら、もう下げるよ?」

と1日のうち何度もなんども言ってしまう。

息子は、食事を下げようとすると拒否して「食べる!」というけど、そのあとはまた遊んだり歌ったり、ぼーっとしたりする。

最近朝食と夕食はいつもこうだ。特に朝の忙しい時間とくると。
わたしよりも何倍も穏やかな主人も、流石にイライラして怒るほど。二人して、息子に怒ってしまうこともある。良くない状況だ。

そのくせ、息子は好きなおやつは良く食べる。わたしが栄養バランスを考えて作った料理は、あまり食べない。それにもイライラしてしまう。

来月に出産を控えているわたし。お腹が重くて苦しくて……料理は好きだけど、最近は正直キッチンに立つのが物理的につらい。女性ホルモンや、不自由な妊婦の体にイライラしているのもあるのかもしれない。なんとか作った料理を食べてくれないのも、なんだか悲しい。

息子が保育園に行き、一人になったときに自分へ冷静なツッコミを入れる。

「別にあんなに怒らなくてもよかったんじゃない?」
「怒ったところで逆効果。意味ないでしょ」
「4歳児になぜこんなにむきになっているのだろう……」

と一人ダメ出し。

そんな中、仕事を開始。

けど、「なんだか、モヤモヤとしてよくないな……」と思い、中断して今。

ふと以前読んだ本を思い出し、読み返してみた。

福田花奈絵さんの「泣いている子どもにイライラするのはずっと「あなた」が泣きたかったから」という本だ。

この本は、イライラする状況別に「なぜイライラするのか?」という原因とそのイライラに効く「魔法の言葉」や対処法が解説してある。

さっそく「ごはんを食べない子どもにイライラする」の項目を読んでみた。何かヒントがあるかもしれない。

すると、イライラの原因は「周りの期待に応えることために、ついついがんばり過ぎてしまう人だから」といったことが書かれていた。

魔法の言葉は「こんな私でも、お母さんは幸せ?」だ。

小さい頃から、親や周りの顔色を見て生きてがんばってきた傾向にあるらしい。「人を不快な気持ちにさせないようにがんばってきた」と。

だから、子どもが食べないとついイライラして自分を否定された気になるらしい。

このイライラの対処法の言葉には、「人の期待に応えられなくても、私は愛されている」と締めくくられていた。

読んでいて、ポタポタと涙が溢れてきた。

まったく、自分のことは本当によくわからない。

けど、いわれてみれば、昔からそういう風に生きてきた気もする。だけど、それが長年デフォルトだからなのか「そうなのか……も?」と、鈍っていてよくわからない。

だから自分のことに関しては、多くの人は鈍感なのだろうと思う。そして、よく分からないうちに病気や感情の起伏など、体や心に影響が出てしまうのだ。

この本を買った当時は、「ごはんを食べない」状況でイライラすることは少なかったから、「ふーん」という感じだったけど。

今は、なんだかすごく、心に響く。

本って、そのときどきで響く言葉が違うからおもしろい。「買ったとき」よりも、「読み返したとき」がベストタイミングだと思う。

人の期待に応えず、甘えて、頼ること。「これやったらダメだよなぁ……」に許可を出すこと。「良い人、まともな人」だと思われたくてついがんばってしまうことを辞めること。

子どもが食べてもたべなくても、いい。

人の期待に応えられない自分が、価値がなくなったわけでも、悪いわけでもない。不安や恐怖心はあるけど、大丈夫。

ダメな自分を卑下しなくても、いじめなくていい。

イヤなら食べなくていい。嫌なことをがんばってやらなくていい……

なんだか、「食事を食べない息子」が改めてわたしに教えてくれた気がした。

わたしに怒られても、次の瞬間にはケロッとしている息子。
怒られても、気にせずに楽しそうに遊ぶことに集中している息子。
ニコニコして、「ママ、大好き」といってくれる息子。
わたしが怒っていると、「ママ、ごめんね」といってくれる息子。
わたしがお腹が張って苦しんでいると、「よしよしー、大丈夫」とさすってくれる息子。

わたしよりも、何倍も優しい息子なんだ。

もしかしたら、今のわたしにとても大事なことを教えてくれるのかもしれない……。

いわゆる、「完璧主義」「真面目」といわれる頭の固いわたし。理屈っぽくて、つい「なんで食べないの」「理由は?」と聞いてしまう。まっとうな答えなんて返ってくるわけでもないのに……と分かっていながら。

まっとうな理由なんて、なくていいことも世の中にはたくさんあるのかもしれないな。

少し、ここ数日は緩めてみようと思う。

母親としてのわたしは、まだ4歳。
息子と一緒の4歳。

もうすぐ、新たな二人目の子も産まれてくる予定だ。まだまだ、未熟。
それでも、毎日なんとか母親やってるし、息子は元気だ。一応「一生懸命生きているよ」とは、いえる。

焦らず、すすんでいこう。

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