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仕事中に予想外のプレゼント。長男からの小さな贈り物

「ママ、これプレゼント!」

とニコニコ顔の長男(6歳)突然ポッケから取り出したのが、おもちゃの指輪。

長男がくれた、指輪

仕事中だったわたしは、手を止めてびっくりした。かわいい、ピンクの花の指輪。

ショッピング中に子ども向けのくじ引きがあったらしく、その景品らしい。さっそく私がつけると、パッとうれしそうにこちらを見て「ママ、かわいいねぇ。大切にしてね」と笑顔。

主人によると、帰宅して私にプレゼントするのをとても楽しみにしていたとのこと。

それを聞いて「相手に与えるやさしさと楽しさを知ったのだなぁ」と成長にうれしくなった。

育児って、いろんなことがあるし自分のこと以上に悩むこともある。

でも、こんな風に予想外にうれしい瞬間がある。

ここ数ヶ月、家族の夏風邪による相次ぐ体調不良や、就学に向けての相談会など子どもと向き合う機会が多かった。

正直、少ししんどかった。

あのときの私は、心に余裕がなかったなと思う。(今は、 noteを書けるまで回復)

先日訪れた近所の花火大会では、ほんの数秒、私と主人が目を離した隙に長男が迷子になり、警察のお世話になった。思ったよりも遠くの場所で発見されて驚いた。

ショッピングモールなどでは、長男の資質上、よくはぐれることもあるから注意していたけど「なんであのとき、少し目を離してしまったのだろう……」と後悔し、おそらくこれまでで一番肝が冷やした出来事だった。ひたすら、無事しか祈っていなかった。

今後、小学校という集団行動という面では、少し苦労するだろうなぁという長男の性質にも向き合わなければならない。

育児書や専用の本に書いてある知識や対処法も、役立つものもあるけど、そうではないものも多い。

人の成長って、やはりその子自身をよく見ないといけない。

「少しでも、長男くんが楽しく過ごせて、個性や強みが活かされるようにしたいですね」

「とても社交的で、やさしい子ですね」

就学前相談で、専門の方や先生に言われた言葉。

ニコニコと笑顔で、楽しそうに先生方とおもちゃで遊ぶ長男。

「ママ、ここ楽しいね!」

保育園をお休みし、なぜ自分が今この場にいるのか、おそらくわかっていない長男を見て、少し複雑な気持ちだった。言語化が難しい。

長男にとって最善を考えないとな、と考える。

私だけではなく、こういう思いを抱えるのが親なのだと思う。発達障害に分類されなくとも、皆、何かしらはある。

だって、子どもは自分とはまったく違う人間ってだからである。未知すぎるし、わからないことだらけだ。

そもそも、わたしだって、いまだに自分という人間がわからない。

そんなとき、まぁまぁいろんなことを思うし、親だからこそたくさんの感情が出てくる。他人に対しては冷静に見れることも、難しいこともある。色々なことを言われることもある。

そんなときは、無理にポジティブ変換したりしなくて、少し休んだり同じ立場の人の様子を観察するのがいいと思う。



と、子育ての裏側はまぁ大変なんだけど、こういう思わぬ瞬間がある。指輪をプレゼントしてくれた長男のことは、私はこの先忘れない。本人は忘れるかもしれないが、それでもいい。

昔、祖母が「これは、〇〇(私の父の名前)が初めてわたしにプレゼントしてくれたネックレスでね……」と、古びたネックレスを見せてくれたことがあった。少し錆びていたが、大切に保管されていた。

当時、自分は小学生の子どもだったこともあり、少し不思議だったけど、あの時の祖母の気持ちが今になってわかる。

赤子から知っている、子どもの思わぬ行動や成長におどろくし、何よりうれしいのだ。

そして、我が子ではなくとも、人の思わぬやさしさに出会うと、人は感動するし救われるものだと実感した。

わたしも、そういう人でありたいなぁと、小指にギリギリつけられる小さな花の指輪を見てあらためて思った。

まだまだ未熟な母だけど、がんばるか。

今日も、子どもが楽しく健やかに過ごせますように。

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