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ピンチなチャンス

「やばい、イヤな予感……」

節々が痛い。体全体に違和感がある。頭がぼんやりする。。。

先週末から、次男が40度の高熱を出し、バタバタしていた今週。昨日、ようやく回復したと思った矢先、長男とわたしが発熱した。いつも活発な長男も珍しくグッタリ。

「あぁ、またか」

ワーママあるある。「保育園の洗礼」が我が家にも再びやってきたのである。一度目は長男のとき。あの頃も、産後に仕事復帰をしたものの、たくさん母子ともに病気をしていた。この現象、今は「保育園症候群」というらしい。1歳を過ぎだ次男はここ数ヶ月、2週間おきくらいに病気にかかる。

仕方ない。次男はまだこの世に産まれて1年と少し。たくさんの菌をもらって体を強くしていく最中なのだ。誰もが通る道だ。

とはいえ、分刻みのスケジュールである家事育児仕事の中で看病タスクが新たに加わると少々大変だ。いや、これが「めっちゃ大変」なのだ。1日が終わる頃には、遠足に行った日みたいにクタクタのヘトヘトになる。運が悪いと、今回みたいに自分も病気をもらい体調不良になる。

たとえるなら、あのスパルタだった中高の吹奏楽部の部活くらいハードである。

そして、最近の週末は主人の都合でワンオペ育児になることも多い。(ちなみに今日もいない)

一時的な状況とはいえ、どうにか、この時期を乗り切らなくては。今までの過ごし方が通用しなくなってきたぞ……。このままだと、仕事の納期に遅れたり、ずーっと稼働しなくてはならなかったりするリスクが予測できる。

そこで、悩みに悩んで惜しみつつ、今月より半分ほど仕事を減らした。

やはり、この判断は間違ってなかったな、と体調不良で寝られず、スマホでポチポチこの文章を書いている私はあらためて思う。

でも、この時期をきっかけに、わたしは「公的なサポートないかな?」「もう少し、負担を減らせる手段はないだろうか?」と効率化できるツールや家事代行、宅配サービスなんかをリサーチするようになった。

とにかく、今は自分が心の余裕を生み出し、元気で機嫌良くいられる方法を模索するのが大事だった。

また、仕事だけではなく、好きな読書をしたり学びに費やしたりする時間を意識的に作るようになった。

仕事や得になる・ならないではなく、単純自分が興味がある人や情報にも「忙しいから……」とスルーせずに、なるべく時間を作りふれるようになった。

うっかりすると、顔の見えない誰かの不安や不満、怒りや自慢、マウントなどを見てしまうことの多いSNSの滞在時間をグッと減らした。

一般論や常識、他人の意見と、自分が本当に感じていることをそれぞれ分けて捉えること、自他の境界線を意識するようになった。

自分のエネルギー状態を意識し、適宜チャージしたり、不足になりそうな要因は避けたりするようになった。特に今みたいに体が疲れている状態だと、よりネガティブをキャッチしやすいなと気づいたからだ。

子ども達とニコニコ楽しく過ごすには、心身の余裕が必要だ。自分が心地よく、楽しくいられる良い状態(ウェルビーイング)をつくること。

わたしがイライラしながら家事育児仕事を完璧にしたとしても、夫や子どもはよろこばないし笑顔も増えないだろう。きっと次男は2歳ごろまで、急な体調不良が続く。

その葛藤や試行錯誤の結果、仕事でも家庭など、あらゆる場面でこれまでには考えられなかった「がんばれば、または時間があれば自分ができることを手放す」を前向きに考えるようになった。

なんだか最近、うまくいかなくないことがあるときって、違う面から見れば、良き機会なのかもしれない。

「ピンチはチャンス」というけれど、一見悪い状況は何かの見直しの時期なんだと思う。誰しもが経験することなのだろう。

過去の自分をふりかえっても、自分の働き方や仕事、人生に向き合おうと決めて本気で動き出したのは「うつ状態になったとき」「長男の育児が大変だったとき」で、一見すると大変でネガティブな出来事がやってきたときだった。

以前だったら「うまくいっていた」「とりあえずは、なんとかなっていた」のに、そうではなくなってきたとき。

つい人や環境に合わせ過ぎて妥協したり、自分を納得させようとしている自分がいることに気づいたとき。

バランスが偏り過ぎているもの、過不足なものを見直すのだ。

もう今は合わなくなっているもの、前だったら気にならなかったことが気になるようになったこと。前なら大丈夫だったことが、通用しなくなってきたこと。

そんなものに、勇気を持ちつつ楽しみつつ、一つずつ目を向けて、取捨選択していきたい。

勇気を出した人にだけ、見えてくるものや語れるもの、そして心地よく納得感のある「本当の自分」に出会えるのだろうなと思う。

私は多分、人生に何度か訪れる「そんな時期」にまた差し掛かっている気もする。まだまだ、ほんの小さな一歩だけれども、少しずつでも進んでいきたい。

具体的に自分が個人として誰に何をしていきたいのか?はまだ見えていないけど、この状況でもできることを、諦めないでコツコツと進めたい。

できれば、そんな人達にもっと出会い、話す機会を増やしていこうと思う。

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