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【769球目】真逆の発想

思考を進めている際に、たまに真逆の発想をしてみたりします。
妄想に近い話ですが、仮に真逆から見た時にどう見えるのか、どう考えるのかは物事を客観的に見るという点からも有効だと思っています。今日は、少し真逆から見て見ようと思います。


M&A

この6年で8社のM&Aを行ってきました。
三陽工業ではM&Aを行うことが当然の思考になっていますが、世の中には絶対にM&Aをやらないという企業もあります。2018年6月1日のサンテックから始まり、派遣会社の事業譲渡が3社、株式譲渡が1社、ものづくりの会社がサンテックを入れて、4社合計8社です。当然ですが、この8社には三陽工業からの投資が行われています。

もし、その投資を行っていなかったとすると、当然ですがその投資金額は手元に残ることになります。ざっと計算してみましたが、それなりの金額です。随分と借入を軽減できるだけの金額になっています。三陽工業としては、その投資を行っていなければ随分と身軽になっています。そして、管理業務も軽減されます。

ただし、そこから生まれる売上と利益は享受できません。売上や利益のみならず、長野工場や京都営業所、尼崎のエンジニアグループや子会社も存在しないことになります。

新たな経営者も生まれることはありませんし、そこで成果を出してくれている生産推進グループ社員もそのチャンスが無いことになります。当然、事業承継者や技能承継者を通じて、日本の社会問題を解決することもできなくなります。

整理すると、M&Aを行わないとするメリットとしては
・手元資金が増加
・借入減少
・管理業務の軽減

などが挙げられ逆にデメリットとしては
・新たな経営者の育成ができない
・生産推進グループ社員の活躍の場が減少
・新たな縁が生まれる確率が下がる
・社会問題解決ができない

となります。

逆から考えれば考えるほど、今の考え方が正しいと確信してしまうのですが、いやいや、そんなことはないという人がいれば、議論してみたいものです。

生産推進グループ

2016年からスタートした生産推進グループ
これを真逆から考えてみると、一般的な期間契約の派遣社員になります。
3ヶ月や6ヶ月の期間を毎回更新していく作業が必要になります。期間契約で働きたい人はもちろん、それで良いとは思いますが、そうではなくやむなく期間雇用で働いている人には不安がつきまとうはずです。

先日とある派遣会社の会社概要を見ました。
派遣社員が1,000名ほどいるのですが、社員数200名と堂々と記載されていました。私はこれが昔からずっと違和感でした。派遣会社の社員数は派遣社員をカウントしないことがあります。せめて、正社員●●名、派遣社員●●●名と書けば良いのにとずっと思っています。今でも思っています。

もし生産推進グループを辞めて普通の派遣会社になった時、多くの武器を失うことになります。アピールできるのは、派遣先の条件。時給や勤務地、食堂やロッカー等の環境等々。極端に武器が減ります。そうなると自分を売り込むしかありません。もちろん、今でも自分を売り込んでいけば良いのですが、武器があるのと無いのと大きな違いになります。

もうひとつ。
採用がとても困難になります。数年前に一度、期間契約の求人を出したことがあります。結果は散々でした。現在の外部環境を考えた時に、今の採用環境が特別であるとの認識は必要です。特別であると認識するからこそ、そこから生まれる思考と行動は特別なものになります。

ビジョンが消えそうな気がします。
日本の製造現場を元気にするというビジョンは、生産推進グループ誕生よりも後に出来ました。生産推進グループのことをド真剣に考えた時に、出てきた言葉がこのビジョンですし、初めてM&Aの声をかけて頂いた際に、ド素人だった私たちがそこへ飛びついたのは、生産推進グループ社員の活躍する場所を増やしたかったからです。社会問題を解決するというのも、後で自然発生した考え方です。

考え方

考え方は人の数だけあれば良いと思います。
どこかで同じ様な考えを持った人達が集まって会社は成り立ちます。一般的な派遣をやりたい人やM&Aに抵抗がある人は今の三陽工業においては居ずらい環境だと思います。

たまに、逆の発想をしてみると、その逆の発想に反論している自分もいます。今やっていること、やろうとしていること。それが間違っていないのかどうかは、これからの三陽工業の成長が証明してくれます。三陽工業の成長が証明ということは、私達の成長が証明ということです。日々、シンカをしながら、前進していきます。

本日もありがとうございました。
明日もよろしくお願いします。


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