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子どもと一緒に光徳小屋①

学習院大学山岳部 平成16年卒
柴田(辻) 由布子


梅雨明け前から蒸し暑い東京。そんな天気に、「あー、日光に行きたい」というわが家の5歳児。よし、大好きな「おやまのおうち」こと、光徳小屋へ行こう!

光徳小屋の楽しみ方(5歳男児編)

 ① トンボやバッタ、虫取りし放題
光徳小屋周辺には、大量のアキアカネ(7-8月)。
立って手を上げるだけで、指の先にトンボが止まってくる。こんなにもたくさんのトンボを東京都心で見られることはなく、子ども達は大喜びで朝も昼も夕方もトンボを追いかける。そして、薮の中にはバッタもいっぱい。虫取り網を片手に子ども達は走り出し、親たちはその戦果を愛でたり褒めたり讃えたり。

小屋の目の前で虫達を追い回す。
どんなに走り回っても子ども達を視界に入れたままなので、親は安心です。
光徳小屋に張り付く蛾。
美しければ、蛾もまた観賞対象に。
雨でもレインコートを着て何やら探しています。
雨上がりに、トンボが一斉にわーっとやってくるのもまた面白いのです。
広い原っぱでトンボやバッタを取り放題。子どもの興味関心にもよりますが、小学生高学年までは楽しめるかな?

 ② 野生の鹿、鹿、そして鹿
光徳小屋は野生の鹿の生息地内。好奇心旺盛な鹿の親子が小屋滞在者の様子を眺めてきたり、早朝や夕方には小屋の近くまでやってくる。赤ちゃんの鹿はとても可愛らしく、雄の鹿の角は勇壮。
もちろん、野生の熊にはご注意。夜間の外出は避け、不用意に屋外に食品は置いたままにしない。自然環境を間借りしている意識を忘れずに。

小屋の近くまで来てくれる鹿たち。
子どもは嬉しくて追いかけるけど、逃げちゃうね。
小屋裏を散策中、顔を出してくれた鹿。
サービス精神旺盛!

③ 美しいせせらぎを探索
光徳小屋の目の前にある川は、光徳沼に注ぎ込む逆川の源流。夏でも冷たいこの川には、サンショウウオや川魚が住んでいる。バシャバシャと探索すると逃げてしまうけど、何がいるかな?と目を凝らしながら進む。源流は小屋のすぐ裏、きれいな水がぽこぽこと湧き出る様子も観察できる。

光徳小屋の目の前にある、きれいな川。
水深はごく浅く、溺れる危険性が低いのも安心材料。
サンショウウオがいるかな?
小屋からで出たら、すぐに清流。
川魚の魚影は見えるものの、速すぎて姿が確認できません。

④小屋の生活全部がエンターテインメント!
光徳小屋の2階には2段ベッドが並び、一階にはロフトのような空間がある。毎回、複数家族で光徳小屋を訪問するため、子ども達は小屋中を走り回り、2段ベッドの梯子を上り下りし、かくれんぼを行い、小屋の全てを楽しみ尽くしている。みんなでわいわいする非日常の小屋生活が楽しくて仕方がない。

光徳小屋を去る前には、掃除をする。
たくさん遊んだ場所に感謝を込めて。

光徳の自然の素晴らしさを再発見

光徳小屋を再訪するようになったのは、子どもが生まれてからのここ数年。山岳部の現役学生だった頃にはもちろん何度も訪れていたが、光徳小屋の裏手に湧き水があることも知らず、小屋の目の前の川にもさしたる興味も示さなかった。
当時の私にとって、山や自然は立ち向かうものであり、時に、朝日を浴びた白嶺の山々を神々しく思い愛でることはあっても、あくまでも対峙する存在。

なんと、もったいないことをしていたんだろうか。

虫や自然が大好きな子どもと光徳小屋を訪問するようになり、小屋周辺の素晴らしい自然環境を再発見し、楽しむようになった。子どもに光徳の自然の素晴らしさと楽しみ方を教えてもらっているのだ。早朝の鳥のさえずりは美しく、朝日を浴びながら読書に勤しむのも得難い時間と知った。

東京の酷暑より俄然涼しい光徳。寝苦しくなく、子ども達もそして大人もよく眠る事も魅力のひとつ。さあ、今度はいつ行こうかな?

光徳小屋の布団に包まれて、熟睡する次男(生後5ヶ月)
お兄ちゃんのようにトンボを追い回すようになるのも、きっとすぐ。


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