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日本から海外へのリモートワークを三年間経験したフリーランス広報によるブログ活用術を紹介

日本から海外へのリモートワークを三年間経験したフリーランス広報が解説する働き方と案件獲得のためのブログ活用術

私は2019年1月から2021年の12月まで約3年間、スウェーデンのゲーム開発会社で広報として仕事をしてきました。スウェーデンに住んでいたわけではなく、福岡からリモートワークをしていました。

海外在住の日本人の方が日本のクライアントからお仕事をもらって、リモートワークをするという話はいくつか聞いたことがありますが、私のように日本在住の海外リモートワークの体験談というのはあまり聞きませんし、Googleなどで「海外 リモートワーク」と検索しても、やはり前者の情報しか出てこない印象です。そのため、私が2019年から過ごした約3年間は非常に珍しい例であると言って差し支えないでしょう。

近年は働き方について工夫したり、悩み、苦しむ人々が多いように思います。私もまさにその一人で、19歳頃からずっと苦悩しており、今現在もどこかの組織に属して働くというのが困難な状況です。

そんな状況で始めたのが「セマフォの屋根裏部屋」というゲームブログでした(現在は閉鎖)。そのブログでは海外のゲーム開発者へのインタビュー記事や日々のゲームニュースなどを取り扱っていました。そのブログ運営がきっかけで私はスウェーデンの10 Chambers(当時は10 Chambers Collective)というゲーム開発企業と契約することになります。

この海外リモートワークの日々は日本国内の会社、組織で働いてきた日々と比較すると、精神的な負担は大きく軽減されており、私の人生にとって重要な転機となりました。

本稿では私の経験を例に、前半は働き方に悩んでいる方向けに海外リモートワークについての情報をお伝えします。後半は私がどのようにブログを始め、運営することで海外リモートワークを実現したか紹介します。また、同時にブログ目標設定についてのアイディアを提示できればと考えています。私は多様な働き方が定着しつつある現在において、参考にすべきは体験談(一次情報)であると信じており、皆さまにとっても本稿が価値のある情報であれば幸いです。



1. なぜ海外のクライアントと契約できたのか

私がスウェーデンのゲーム開発企業(10 Chambers)と契約できた理由は私が提供できる能力が彼らにとって必要であったから、ということに尽きるでしょう。しかし、それは決して特別な能力ではありません。そして、本稿を読まれている皆さまにもその能力は備わっているということになります。その能力とは「日本語」です。

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