さなちゃん

ともだち100人できるかな。

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最近の記事

劇場型単独公演で受け取ったものは(主謀者翔馬様の好きなところ④)

 どれだけステージが広く会場が大きくなろうと、輝く貴方にとってはいかにも窮屈そうに思う。  多彩な表情と身のこなしで縦横無尽に駆け抜ける姿から迸る圧倒的な魅力。  冒頭から既に、か弱き声の演説でさえも心を掴み離さない歌唱と台詞から発せられる独特な波形。 マイクを外したとしても観客にリフレインを任せても同じ質量で届く確かな存在感。 常々不思議な声だと思う。 美麗な容貌とプリズムの声、だけではない特異な程の緊迫感とエネルギーが目に見えるまで溢れた舞台だった。 物語の鍵を握

    • 言葉にならないのなら(主謀者翔馬様の好きなところ③)

       ばらばらの言葉がとめどなく溢れ出ては転がって行く。 何も核心を捕えないまま肺から花が湧く様に。 煌びやかな 麗しい 眩いばかりの そんな視覚情報ばかりを言語化しては気が済んだつもりになりつつも、どこか物足りなくいつも本質には届かない。 えぐみの強い 酷く個性的な 否が応でも耳に付く 例えばそう。表現だっていくらでもある。 けれどもここではあまりにも無力な形容となって足元に散り落ちるだけ。 素直に並べてみたとてあまりにも無力。 伸びやかな歌声 憎らしい表現力 安定

      • どれだけ言葉を重ねても

        多分、この表現について。 相手がいる場合、往々にして「〜伝わらない」「〜伝えきれない」と続くだろう。 自分の内面でだけの悶絶の場合、美辞麗句を畳み掛ける表現はある意味甘美な自己陶酔。 言葉が意味を持たない程に、胸の痛み、こめかみの熱、背中の寒気を只々書き連ねる夜。 日常のリアルを140文字以内で呟けど空洞は埋まらず、物足りなさは募るばかり。薄い諦めと焦燥感。例えそこに、人の心を動かす程の物語も、涙を誘う詩も、オーディエンスさえ生まれなくとも。 出力と構築の快感を、創作活

        • 主謀者翔馬様の好きなところ②

          常々 煌びやかな美貌と完成されたビジュアルばかりを話題にしがちではあるが。 どれだけの試行錯誤を重ね計算され練り上げられたであろう演出と歌唱力が作る圧倒的な空間があってこその魅力なのは明白な事実。 薄暗い舞台にスポットライトのみで浮かび上がる輪郭はあまりにも鋭利で、左利きのギターが見せる僅かなアンバランスも相まって見る者の感覚を無意識にざわつかせる。 一言の手前、一音を発する手前の呼吸に視線を集中せざるを得ない悔しいほどに甘美な緊張感。 完成されている様でいてまだ見ぬ

        劇場型単独公演で受け取ったものは(主謀者翔馬様の好きなところ④)

          歌を。

          好きな人が歌を歌う人で良かった 総じて 芸術家であることは出会いのきっかけとなり易く 絵でも踊りでも陶芸でも写真でも料理でも文章でも ただ、歌っていてくれたから あの日あの人に出会えた事実 音楽を形の無いものを作り出すということ メロディに乗せる言葉選びと 言葉を乗せる音の作り方全てが輝きを纏ってあの人を表しているとしたら 電気信号に変換された振動が心臓を揺らし 脳を水浸しにして降りかかってくる それは魂のかけらが溶け出した濃霧 満天の星の騒めき 泡立つ波間に映るば

          主謀者翔馬様の好きなところ

          美麗な風貌 多彩な表情 攻撃的な演説 妖艶な歌唱 指先まで主謀者翔馬であるということ 醸し出す空気は 王政に反旗を翻したレジスタンスの王子の様で 民を牽引する魅力に満ちている 煌びやかでいて決して表面的ではなく 腹の底から滲み出る熱情と信念 文字通り魂が響かせた声 艶やかなパフォーマンスに対してステージの狭さがいつも歯痒い程に 舞い、踊り、歌う その姿言うなればゴシック・オリエンタル・ベネチアンカーニバル 怪しく美しい煌めき 息を呑むビジュアルと圧倒的な歌唱を初めて目

          主謀者翔馬様の好きなところ

          ハシグチカナデリヤの好きなところ

          声。 非常に独特な色合い。 出会って初めの頃のツイートではカラフルと表現した。 ライブアルバム(いとをかCD〜地雷ラライブ盤〜)をずっとループして聴いていると、それは当たり前なんだけど臨場感と、温度。 泣きのギターに彩られた切ないほどに伸びやかな一見線の細い声。耳もそう、胸に一直線に刺さってくる感覚。 ライブではその何倍も、と言うかもはや別物。ライブハウスの空気ごと持っていく声色のうねり。 ドラムとの2人編成も弾き語りもバンドも、なんならマイクも止めて生声も。とにかくここに

          ハシグチカナデリヤの好きなところ

          行きたいライブの話

          好きなバンドがいっぱいありまして 数十年振りにライブハウスで遊べるようになってまだまだ日の浅い私ですが ◎遠征も含めて有給取ってなるべく全部行きたい →Vagu*Project ◎本数多いから選ばざるを得ないけど平日なら定時ダッシュで行きたい →ハシグチカナデリヤ 全部は追えないけどこの対バンならお得(?) なかなか行けないけど気にしてる 友達の友達 友達 フォロワー などなど 時間的経済的に行きたい公演全てには行けないので取捨選択するわけです ライブ行きたい度ベス

          行きたいライブの話

          欲望の発露

          『好き』  好きだから、という理由を行動原理にするのは危険。というかもはや迷惑、どころか犯罪にもなり得る。  という認識。  とは言え。  毎夜、横になれば無音の古いスピーカーから流れる静かな砂嵐の音と共に耳から溢れ出す脳汁に、きらきらと光に透ける小さい好きの文字が無数に混入している事に気付くでしょう。  ほら、ポエムだって生まれちゃうぜ。  好きな人には好きですって言いに行きます。どちらかが明日死ぬかもしれないから。エゴです。言いたいだけです。言ったところでどうな

          欲望の発露

          『コスプレ』についての独特な解釈とカニバリズム

          貴方を目の前にすると、まともに言葉が出ない。 勇姿を思い出す度にぼんやりと上の空。 名前の文字列を目にするだけで胸が(甘く)痛い。 そんな事ある? 脳内で一体何が起きているというの。 「実らない恋」がもしあるのだとしたら限りなく近いのかも知れない。 今までの人生で、概念として存在してはいる「実らない恋」(恋と認識したからには力技で掻っ攫うのはまた別のお話) しかしである。 現実として。 会いたい。触れたい。気持ちを伝えたい。 所謂一般的な自己中心的欲望の先にあるものは、成

          『コスプレ』についての独特な解釈とカニバリズム

          4月13日 池袋Live inn Rosa第一回 天晴れ FULLSWING Final KING / GERTENA / ☆Skelton panties☆STEP UP BOYS(カリ) / Vagu*Project ▶︎ライブレポ、そして筋トレへ…

          【天晴:あっぱれ】驚くほどりっぱであるさま。 みごとなさま。 ほめたたえる気持ちを表すときに発する語。 すばらしい。  はい。  これまでの人生で幾度となく使って参りました「天晴れ」でございますが。 今日のこの日をもちまして、遂に殿堂入りかと思われた本日のツアーファイナル。天晴れフルスイングでございます。  薔薇のレトロビルロサ会館地下2階、池袋Live inn Rosa。古い建物である。薄暗い。トイレが和式。ナノイー除菌とハンドドライヤー完備。(ライブハウス内は洋式だっ

          4月13日 池袋Live inn Rosa第一回 天晴れ FULLSWING Final KING / GERTENA / ☆Skelton panties☆STEP UP BOYS(カリ) / Vagu*Project ▶︎ライブレポ、そして筋トレへ…

          KING NEW ALBUM【CRY OUT TO HEAVEN】& DUAL CREED EP【VOYAGE】Release Party KING / DUAL CREED / Vagu*Project /柏PALOOZA ライブレポのようなもの(3/18)

          第一弾 2022年3月18日 まだお耳がしゃーーーーってなっている(興奮冷めやらぬ)今しか書けないので書きます。  先日、宇都宮に初めて行った話から数週間。https://note.com/sanachang/n/nb97f016e34d0 今回は初めて柏に行きまして。立体交差とビックカメラに見覚えがあるような気がしつつ。  柏PALOOZA、夥しいコインロッカー。予約の記憶が定かでない(ちゃんと名前あったよ)挙動不審な私にとても丁寧に対応してくださった受付のスタッフさん

          KING NEW ALBUM【CRY OUT TO HEAVEN】& DUAL CREED EP【VOYAGE】Release Party KING / DUAL CREED / Vagu*Project /柏PALOOZA ライブレポのようなもの(3/18)

          宇都宮遠征とヘドバンの話。(3/4宇都宮ハードロックハウス「ふりぃ男夢」レポのようなもの)

          はい。  3時間と徒歩20分かけてやって来ました宇都宮ハードロックハウス。  荒野にぽつんとかわいい建物。検温とドリンク代をクリアして無事に壁際(寄りかかり用)を確保。いつも定位置は下手後方のはずが、壁を求める余り図らずもうっかり最前列になってしまう。  好天を20分歩いたのでやや息切れ、そして暑い。脱げるだけ脱いだらおろしたてのショッキングピンクのリストバンドが手首にこそばゆかった。  直前までコーヒーでぽちゃぽちゃなのでノンアルドライゼロは中盤までお預け。  息が整った

          宇都宮遠征とヘドバンの話。(3/4宇都宮ハードロックハウス「ふりぃ男夢」レポのようなもの)

          色々あってライブハウス

          色々あって。 ライブは良いね。音がでかくて良い。生きた人間が歌う姿は特別に胸を打つ。 照明びかびか浮遊感。超絶ギターはぎゃんぎゃん鳴いて、ああなんという鍛錬の成果。 そして誰も彼もがなんとも楽しそうな良いお顔なのです。「音楽って、バンドって、ライブって良いですね」を具現化したほとばしり。ありがたいことです。 ジャンル、ビジュアル、世界観。音楽性、人間性?なんて語るのは野暮というものでしょう。 引っ張られて引き摺られて気付いたら巻き込まれている勢いと底力。あえて言うなら、それ

          色々あってライブハウス

          集団行動が苦手な話。

          なんやかんやでライブハウス。 紆余曲折あってヴィジュアル系。  何目線かは分からないけど本当にレベルが高い。歌が上手い。演奏が上手い。曲が良い。個性的でコンセプトが強い演出。華やかで独特の世界観ながら(意外と)キャッチーな演者さん方のキャラクター。  エンターテイメント性はかなり高いジャンルだと思う。(音楽をジャンル分けするな論争はここでは一旦置いておくとして) しかし。 しかしである。 苦手なんですよ、集団行動が。 何と申しましょうかあの統制の取れた「振り」の文化が

          集団行動が苦手な話。

          人生最後に聴きたい10曲

           約1ヶ月ぶりに来たLINEは、「人生最後に聴きたい曲10曲選んで」。相変わらず急な無茶振り。  真剣に考え過ぎて返信しないと既読無視みたいだから思いついた3曲を送る。追って1曲。10曲なんて意外と選べないし、好きな曲とも微妙にニュアンスが違ってくるから下手なことは言えない。  程なくして、「うん、いいね」と。お眼鏡にかなったのかと安堵する意味がわからない。そして4曲の返信。ああそうか、そうだよね。あの頃から同じ時代を一緒に生きて来たもんね。好みが被る。同じ映画のメインテーマ

          人生最後に聴きたい10曲