主謀者翔馬様の好きなところ②
常々
煌びやかな美貌と完成されたビジュアルばかりを話題にしがちではあるが。
どれだけの試行錯誤を重ね計算され練り上げられたであろう演出と歌唱力が作る圧倒的な空間があってこその魅力なのは明白な事実。
薄暗い舞台にスポットライトのみで浮かび上がる輪郭はあまりにも鋭利で、左利きのギターが見せる僅かなアンバランスも相まって見る者の感覚を無意識にざわつかせる。
一言の手前、一音を発する手前の呼吸に視線を集中せざるを得ない悔しいほどに甘美な緊張感。
完成されている様でいてまだ見ぬ可能性を深く深く湛える伸びやかな空気を纏う、数十分とは思えない濃密な時間。
民衆の意識を一瞬で舞台上にに引き寄せる強い引力を携える稀有な存在である。
時の王なら完全にお城のお抱え音楽家として招いていた。狭い王宮に大人しく収まる器とは到底思えはしないが。
(2024.4.26 代々木Barbaraアコースティック公演を受けて)
舞台を降りた主謀者の意外な横顔に愛と祝福を。
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