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オカンにまつわるはなし

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『何事もデビューは突然でしかるべきであろうよ』の回

『何事もデビューは突然でしかるべきであろうよ』の回

何か新しいことを始めたときに、「急にどうしたん!?」と言ってくる人がいる。いや、逆に言いたい。そりゃあ何かを始めるときはだいたい急やろ。

こういう人たちは、例えばサングラスをかけ始めたときにそれを見て「急にサングラスかけてどうしたん!?」などと言ってくる。いや、そりゃあ急にかけることになるやろ。なんや、最初はメガネの状態からスタートして、徐々にレンズの色を濃くしていったらいいんか? そうしたら、

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『こどもの日に何もしてもらってないから母の日も何もしない』の回

『こどもの日に何もしてもらってないから母の日も何もしない』の回

母の日、それは母に感謝の意を表明する日。偉大なる母、グランドマザーに。いやそれおばあちゃん。

母の日って何をプレゼントすればいいのか分からない。自分の母は何をプレゼントすれば喜ぶのだろう。まず花はない。確実に喜ばない。何かしらの集まりのビンゴ大会でも、景品は家電とかよりも金券や商品券のほうがいいと、母はよく言う。多分、本人は普通にお金が欲しいんだと思う。そして、その血を引く正当後継者である息子の

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『オカンは何事においても絶妙に間が悪い』の回

『オカンは何事においても絶妙に間が悪い』の回

こんなこと、これまでにダウンタウンや中川家などのお笑い芸人たちが散々ネタにしてきたことであり、今さら書くようなことでもないがあえて書く。オカンは絶妙に間が悪い。

ああ、そろそろお風呂に入ろうかなと思った矢先に「アンタ、はよお風呂入りや」とオカンは言う。ああ、そろそろテスト勉強しようかなと思った矢先に「アンタ、いつまでテレビ見てんの?」とオカンは言う。ああ、そろそろお菓子食べるのやめようかなと思っ

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『記念すべきオカンデビューっていつぐらい?』の回

『記念すべきオカンデビューっていつぐらい?』の回

それはわたしが中学2年生だったころ。仲の良い部活のメンバーとわたしの家でゲームキューブのNARUTOの激闘忍者大戦をしていたときに、不意にその中の1人が「オカン」という言葉を発した。一度はスルーしてそのまま会話が続く。すると少ししてまた「オカン」という言葉が会話に顔を出した。やはり気のせいではなかった。コイツはいま確実に自分の母親のことを「オカン」と呼んだ。「オカン」なんて言葉、父親が使っていると

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