Iron Rock

約30年のリーダーシップを経験してきたが、能力、洞察力、統率力、論理的思考力、器用さな…

Iron Rock

約30年のリーダーシップを経験してきたが、能力、洞察力、統率力、論理的思考力、器用さなど一切もっていない馬鹿な私になぜレールが敷かれていたのか?全くわからない。しかし、様々な人と仕事を共に進めるなかで沢山の経験を蓄積できた。 私の失敗や教訓、法則、裏技を発信していきます。

最近の記事

変化を信じ続けて

 人は自分の思い通りにはならない、というのは私が長年の経験から確信していることです。いくらやり方を丁寧に教えても、結局のところ8割の人はやらなかった。業務の効率化のために最優先すべき仕事とそうでない仕事の分け方、パソコン入力のショートカット、エクセルの関数など、様々なことを教えましたが、誰もがそれを活用してくれるわけではありませんでした。  驚くべきことに、事務職の方々でさえ、10年以上も経ってもブラインドタッチではなく人差し指入力をしている方もいらっしゃいました。また、重大

    • 若者と恐竜の対比

      「最近の若者は~」という言葉、職場や日常でよく耳にすることがありますよね。特に私たちX世代からすると、その言葉には時に否定的なニュアンスが漂っているように感じます。根性なし、挨拶しない、愛想なし、目的意識なし、挑戦意欲なし...。これらのネガティブな特徴が、最近の若者に対する一般的なイメージとして描かれることがありますが、果たして本当でしょうか?  私自身も純粋なX世代(笑)に属しています。黒電話やポケベル、カセットテープ、VHSビデオといった懐かしいテクノロジーを使って育っ

      • 「状況? 何が状況だ。 俺が状況を作るのだ。」

         この名言は、状況に対して消極的にならず、自らの意志で状況を変える力を持つことを強調しています。ナポレオンは、自身の行動によって状況を刷新し、成功を収めた軍事的天才でした。彼は状況を受け入れるのではなく、自らの意志で状況を作り出すことで、歴史的な偉業を成し遂げました。  この名言は、ビジネスにおいても有用です。例えば、プロジェクトが失敗した場合、リーダーは「状況を作る者」として、次のアクションを起こすことが求められます。事例を見てみましょう。 ・事例: プロジェクトの失敗

        • 「チャンスを逃すな、石橋を叩いている暇があれば渡れ!」

          長い間伝わることわざ「石橋を叩いて渡る」 これは、何事にも慎重さが重要であること表しています。 しかし、私にとっての座右の銘は、その言葉を崩壊させたものです。 「石橋を叩いてる暇が合ったら、とっとと渡れ」 これは、自動車で走っているときに赤信号でも突っ走るということではありません。長い人生の中で何度も訪れる「チャンス」を逃すなという意味です。行動することの重要性、それを怠れば衰退することに繋がること、振り返らず前進することで何かが見えてくることを教えてくれるはずです。 マニュ

        変化を信じ続けて

          自己成長のための訓練、人々との接し方

          ある日のこと、私は新しいプロジェクトのためにチームメンバーと一緒に会議室に集まっていました。その中には、新しくチームに加わったばかりの若いメンバーもいました。Tさんとしますが、まだ20代前半の若さでしたが、彼の目は情熱に満ちていました。 私たちはプロジェクトの進行について話し合っていましたが、私はついつい自分の過去の経験や成功談を話し始めてしまいました。しかし、その時、Tさんが静かに手を上げて言いました。「それは素晴らしい経験だと思いますが、私たちは今、このプロジェクトに集中

          自己成長のための訓練、人々との接し方

          絆を紡ぐリーダーシップ

           かつて、私はリーダーとして何度も部署を変遷し、その度に新たな挑戦に直面してきました。最も記憶に残るのは、意思疎通の不足に苦しむ部署を引き受けた時のことです。そこでは、問題が頻発し、多くのスタッフがその日に何をすべきかさえ理解していませんでした。  私が取り組んだのは、シンプルながらも革新的なアプローチでした。雑談と笑い話を促し、部下たちとの間に信頼を築くことに全力を尽くしました。20名の部下全員の誕生日を記録し、彼らの好みを考慮したプレゼントを選び、家族のような絆を育みまし

          絆を紡ぐリーダーシップ

          心を動かすリーダーシップの奇跡

          かつて、私は自分の専門分野からかけ離れた部署で、突然リーダーとしての役割を担うことになりました。周囲は未知の世界、前任者からの引き継ぎもなく、自分の仕事内容さえ曖昧なままでした。しかし、リーダーとしての責務を全うすべく、私は教科書が教える通り、明確なビジョンを掲げ、目的意識を持たせ、各人の役割を割り当て、部下一人ひとりの長所を引き出すことに尽力しました。そして、心を開き合うため個別の面談を行いました。 当初、私は学んだ理論通りにチームを統率し、順調に進むと楽観していました。し

          心を動かすリーダーシップの奇跡

          『絶対』という誤解

          私たちはしばしば、絶対的な確信を持って行動や意思決定を行います。しかし、人生とは複雑で予測不可能であり、「絶対」という言葉が持つ意味は、実はそれほど確固たるものではありません。今日は私自身の経験から、「絶対」がどのようにして私の成長を妨げ、そしてそれを乗り越えたかをお話ししようと思います。 私の最大の欠点は、「絶対」という言葉を頻繁に使ってしまうことでした。何か問題に直面した時、私は自分の分析と判断に絶対的な自信を持っていました。その結果、「絶対にこれが正しい解答だ」と信じ、

          『絶対』という誤解

          裁量(期待)を与えれば人はそれに応える。

          私は、「サーバントリーダーシップ」という方法を5年間試してみたんだ。これは、みんなのために働くリーダーのこと。みんなが自分で考えて動けるようにするんだ。 このやり方を使ったら、本当にチームのみんなが自分から進んで動くようになったよ。でも、ひとつ問題があったんだ。私たちのチームはすごく良くなったけど、会社の大きな部分を動かす上の人たちが、あまり上手に動けなくて、みんなで速く進もうとしても、なかなか前に進めなかったんだ。 私はチームのみんなにいろんなことを決めさせて、自由にさせた

          裁量(期待)を与えれば人はそれに応える。

          部下がデキないとき、どうする?

          人生の旅路において、我々はしばしば自己の思い描く理想と現実の間で葛藤します。心の中で描く自分と、鏡に映る自分の間には、時に大きな隔たりがあることを知ります。しかし、この世界は完璧を求める場所ではありません。それぞれが自分なりの速度で歩み、時にはつまずき、立ち止まり、そしてまた歩き始める。そう、世の中には「できない人」もいれば、すぐに成功する人もいます。しかし、大切なのは、そのすべての人々を温かい心で受け入れる寛容さにあります。 リーダーにとっての真の務めは、部下の失敗をただ許

          部下がデキないとき、どうする?

          人を動かす?現実はそう簡単にはいかなかった。

          星々が煌めく遥かな宇宙、その果てなき広がりの中で、偉大なリーダーシップの物語が繰り広げられています。 かつて、「人を動かす」という使命を背負った指導者たちは、その道の難しさに直面し、深い洞察を得る旅を経験しました。  彼らは、人の心を自らの意のままに操ることの虚無を悟り、真のリーダーシップの本質を見出すのです。 物語は、一人の指導者が部下たちを前に立ち、その意志を押し付けようと試みる場面から始まります。しかし、人は機械ではなく、独自の思考と感情を持つ存在。指導者はやがて、人を

          人を動かす?現実はそう簡単にはいかなかった。

          A Long Journey of Light and Shadow: The Steep Path to Leadership

          A Long Journey of Light and Shadow: The Steep Path to Leadership Once, I felt like a quiet shadow, existing in solitude. Conversations with people seemed as distant and unreachable as stars far beyond. In my heart, I never doubted that the

          A Long Journey of Light and Shadow: The Steep Path to Leadership

          ダメな私が、泥まみれで学んだリーダーシップ

          光と影の長い旅路:リーダーシップへの険しい道 かつて、私は自分自身をひっそりとした影のように感じていました。人々との対話は、遥か彼方の星のように遠く、到達不可能なものでした。私の心の中では、リーダーという役割は、自分とは正反対の存在であると信じて疑わなかったのです。まるで、スターウォーズの物語における遠い銀河系の冒険のように、リーダーシップは私にとっては異世界の話でした。 就職という新たな星系に足を踏み入れた時、私は依然として、その大きな宇宙で小さな惑星のように感じていまし

          ダメな私が、泥まみれで学んだリーダーシップ