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若者と恐竜の対比

「最近の若者は~」という言葉、職場や日常でよく耳にすることがありますよね。特に私たちX世代からすると、その言葉には時に否定的なニュアンスが漂っているように感じます。根性なし、挨拶しない、愛想なし、目的意識なし、挑戦意欲なし...。これらのネガティブな特徴が、最近の若者に対する一般的なイメージとして描かれることがありますが、果たして本当でしょうか?
 私自身も純粋なX世代(笑)に属しています。黒電話やポケベル、カセットテープ、VHSビデオといった懐かしいテクノロジーを使って育ってきました。当時は上司の命令があれば、考えることなく即行動に移し、そのまま突き進んでいました。しかし、Z世代の若者たちは違います。彼らは命令を受けたら、なぜその命令が必要なのか、その理由を即座に尋ねてきます。それどころか、自分で考えようともしません。
一見すると、彼らの行動はただの無責任や怠惰に見えるかもしれませんが、少し視点を変えてみると、その背後にはPDCAサイクルを高速化したいという彼らの意図が見え隠れしています。PDCAとはPlan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Act(改善)の一連のプロセスを指し、彼らはこのサイクルを通じてより効率的な方法を見つけようとしているのかもしれません。
また、最近の小中学生たちのゲームのスキルにも驚かされます。私が初代バイオハザードをクリアするのに2か月もかかったのに対し、彼らはわずか5日でクリアしてしまうというのですから。この驚異的なスキルの背景には、彼らがYouTubeなどでゲームのプレイ動画を配信し、それを通じて他のプレイヤーと情報や技術を共有し合っていることがあるのかもしれません。
このような多様性と変化に満ちた現代の環境では、彼らの能力が必要不可欠であると感じます。しかし、一方で町内会の一部の高齢者は、いまだに家の電話しか使用せず、スマホを持っていないようです。そこで私たちX世代に問われるのは、いくつになっても成長し続けること。最先端のテクノロジーを積極的に取り入れなければ、我々は時代の流れに取り残されてしまうかもしれません。
最近の若者やZ世代の行動には、単なる怠惰や無責任さだけではなく、その背後には時代の要請や環境の変化に対する適応力が垣間見えます。私たちX世代も彼らから学ぶことが多いと感じます。その先端的なアプローチや柔軟な発想を取り入れ、後輩を侮らず!共に未来に向かって進んでいきましょう。


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