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香のこと

はじめに

最近、少しずつアロマのことなど勉強しています。 先日、ご紹介した朝活   この朝活(寺子屋シャーラ佐賀)ではアーユルヴェーダの行動のラサーヤナの要素も取り入れています。

神々、牛、宗教家、師匠、高齢者、熟達者、先生その他尊敬に値する人を尊敬する。
火を眺め畏敬の念を持つ
1日2回洗い清めをして瞑想または祈りを捧げる
掃除する
芳香をしようする
常日頃良い顔でいる
有益で適切な言葉を優しく話す。 
気持ちのいい寝床で寝る
睡眠、夜更かしをしない などなど 言われています。

今回はこの中の『香』を取り上げてみたいと思います』

日本人と『におい』

日本には『香道』という 香を愛でる芸道があり、香を芸術に高めてしまうところは欧米の香の文化とはまた違う面白さを感じます。
香はとても繊細に五感の『嗅覚』に働きかけていると思いませんか? それと『香』から思い出される思い出などもありますよね。

それから『香道』などでは 『嗅ぐ』は使わず『香を聞く』と上品で優雅さのある表現を使います。
『におい』も 『ニオイ』とカタカナで書くとなんだか不快でマイナスな『におい』を連想させますし。 『臭い(におい)』と『臭い(くさい)』は同じ漢字と 同じ音の言葉でこれだけ違う印象を与えてしまうのも面白いですし、日本人はそれだけ『香』には敏感で大事にしていたのかも知れませんね。


『香』の歴史


日本に『香』が上陸したのは飛鳥時代。 仏教と一緒に伝えられたました。お香についての最古の記録は日本書紀にあり、『淡路島に沈水香木が漂着し島の人が香木と知らず薪として使ったところ、その高貴な薫り驚き、朝廷に献上したところ、聖徳太子に「これは沈だ」と教えたれたとあるそうです。

平安時代になると貴族社会の中に『香』が取り入れられるようになり、自らの衣に香を焚きしめたり、丁子(クローブ)などで布を染めるということもあったようです。 源氏物語にも丁子が出てくる記述があります。
私も一度、クローブを使って半襟を染めてみたことがあります。 クローブの染め液を作ると部屋中がとてもいい香に包まれましたし、染め上がった半襟もほのかにいい香がしました。 
が・・・ すぐに香は飛んでしまいました。 その儚さがいいのかも知れませんね。

鎌倉〜安土桃山時代 
この頃になると武人も嗜みとして香を
愛用したそうです。 兜の中に香を焚きしめたりして、気持ちを沈めたり集中させたりする効果を狙ったとも。 また万が一討ち取られたとしても、香によって一種のステータスをアピールする効果も持たせていたようです。
人気の香木は 沈香(じんこう) かなり高価なものです。最高級のものは伽羅 ベトナム産です。 

余談になりますが、織田信長も『沈香』愛用したようです。
つい最近、『織田信長のお香』というのを見つけたので購入してみました。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0844HS4MQ/ref=cm_sw_r_em_api_glt_i_D0FJ7E2NENY4Y9HQAA58


どうしてお線香を買おうと思ったか


朝活を開催するにあたり、坐禅とアロマを組み合わせようと思い、色々と調べていたら、坐禅をする時間の数え方があることを知りました。

『炷(ちゅう)』という漢字を使い。 『1炷』と数えるそうです。
この『1 炷』 お線香が1本、燃え尽きる時間のこと。
だいたい、1本のお線香が燃え尽きるまでの時間は45分前後なんだそうです。
それでそれを調べてみたいと思い。実験に使うにしてもいい香のものをと思い探していたところ、『織田信長のお香』というのが目に入り。 ポチっとしてしまいました。

お香が燃え尽きるまでの時間は

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お香を立てストップ ウォッチで時間を測ってみました。 
所要時間は 約43分でした。 
PCで仕事をしながら、お線香を見守っていましたが、なんとも仄かな香が心地よかったです。
いつも雑貨屋さんや無印良品で購入したコーンのお香や短めのお香を玄関や廊下で焚いたり、ベッドルームや仕事用に部屋ではアロマのデェフューザーを使ってましたが。
時間に追われ時計を見たくない時、お香はリラックスもでき時計を見て焦ることもなく、優しく時間を教えてくれるというのも精神的にいいかも知れないと思いました。

『お香』と『アロマ』


お香は天然由来の香木や木の実、蕾、など植物を乾燥させたのもが原料で、生薬であるものも多く使われています。
アロマセラピーの精油は天然由来の植物や果実などからオイルを抽出して作る。というところでしょうか?  あまり違いについて深く考えたことはありませんでした。

匂い袋などにも入れるもの
精油などでも有名なサンダルウッド 白檀 
桂皮 カシア またはシナモン
丁子 クローブ
大茴香 中華料理によく使われる 八角 スターアニスなど。
香木でもある『沈香』(伽羅)は火をつけないと香がしないので匂い袋には使えないそうです。
生薬でもあるものがたくさんあるので、香での治療があって良さそうですが、どうもないようです。 それでも、虫除け(蚊取り線香)(樟脳)の効果があったり、もちろんリラックス効果も期待できますので、間接的に健康を守ってくれていたのかも知れませんね。

今回、私が買った『沈香』


鎮静作用があり、イライラしたり不安があり心が乱れているときやヴァータがあがって落ち着きたい時などに使用すると穏やかになれたり、また瞑想や坐禅などするときの助けになるようです。

このところ忙しくヴァータが上がりがちなので、無意識に必要を感じて選んだということにしておこうと思います。


まとめ


香の文化には長い歴史があり、時代によって香の役割も用途も変化し人々に愛されています。 それは精油も香水なども同じですよね。 
そして『香』は人を支え、慰め また魅力を引き出すアイテムやステータスや嗜み、場の浄化、宗教的なもの、そして虫除けなどさまざまな使われ方をし現在まで使われています。
今回、個人的に一番、新鮮だったのは「時を告げる香」時計がわりにも使っていた、また使えるということ。

皆さんも朝活などで坐禅や瞑想をするときにたまには『お線香』を使ってみるのもいいかも知れませんね。

次回は朝活におすすめの精油をご紹介します。

 
 




 


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