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料理に対する意識や感覚の変化が日常に影響を与えたこと

料理ってこねくり回すんじゃなくて
いかにシンプルで美味しいかなんだ!

そう気付かされたのがモロッコの生活でした。

それから、
「日常の食べるための料理」だったのが
「自分のライフスタイルの中の料理」と
料理の時間に対する向き合う姿勢が変わっていった。

「食べるための料理」といっても
私はとにかく食べることが好きで、
「美味しい!」という時間が何より大切なので笑
適当にやっていたわけではなく
それなりに料理に関してはエネルギーを使っていた。

でも、そのエネルギーの使い方は
どちらかといえば、頭を使ってこねくり回しているかんじ。

そこから何が1番大きく変わったかといえば、
自分の感覚をフルに使うことでした。

たとえば、今日お昼に作った
キャベツとネギのペペロンチーノらしきもの。

パスタを茹でるにしても
沸騰したお湯にいれてから
時間は測らず、

「そろそろかな?」
みたいな感覚で茹でたパスタを1本食べてみる。

硬い…と思って、もう少し経ってから
また1本食べてみる。

これや!!って思ったらお湯から上げる。

そうやって、
自分が「これ!」と思える
ちょうどいい硬さになるのを見計らうのだ。
(私はちょっと芯が残っているくらいの硬めが好きです)

野菜だって、私はちょっと硬いくらいの
シャキシャキが大好き。

前に有元葉子さんの本

買ってきた野菜はやはり採れてから時間が経っていますから、水を吸わせて生き返らせてあげる。表面に水をつけるのではなく、野菜の細胞の中に、しっかりと水分が含まれた状態にすることが重要です。

有元葉子:レシピを見ないで作れるようになりましょう。

と書いてあったのを読んだ時
「なるほど!」と感心したので、

事前に15分くらい水につけて
よく水を切っておいたキャベツとネギを
フライパンで温めた
たっぷりのにんにんくオイルに投入。

塩もそれぞれいれたタイミングで
少しずつふって、
どのタイミングで食べても
「美味しい」と思える自分の感覚を頼りに
炒める。

最後に切ったアボカドと
ちょっと多めのブラックペッパーを入れて軽く炒めたら
パスタをいっきに混ぜてすぐ火からおろした。

そうして出来上がった
家にあるもで作ったペペロンチーノもどきのパスタは
本当に心の内側から満たされていくような美味しさだった。


写真で見ても、いたって普通のなんでもないパスタ

野菜もシャキシャキしてて歯応えがあり
塩加減も抜群。

パスタもちょうど良い硬さ。
ピリッときいたブラックペッパーが
全体をさらに引き立ててくれる。

そりゃ自分好みのタイミングにグッと意識をフォーカスして
作ったのだから、美味しいに決まっている。

「パスタは7分半くらい茹でるのが自分好みだ」
と思い込んでいた時には、
このタイミングの硬さには辿り着けなかったんです。

・・と

なんだか料理に対してマニアックな感じの記事になってしまいましたが、
私は料理に対してマニアックなのではありません。

もちろん料理は好きですが、
人の意識や感覚のマニアなのかもしれません。笑

だって、

日々生きている中で
その瞬間瞬間で
「自分の心地よさ」「自分の心地悪さ」
を全て正直に取捨選択することって、
なかなか難しいじゃないですか。

なぜなら
他者という存在を
ないがしろすることなんてできないから。

「本当はこれがいい」
って思っても、人に合わせて選択してしまったり、

「本当はこれがベスト」
て思っても、人の気持ちをくんで妥協してしまったり、

頭ではわかっていても
ついつい、
自分のベストな心地よさを脇に置いてしまう。

それが悪いことだとは思っていませんが
自分の軸をしっかり保っておくためにも

自分の意識に
「自分のベストを選んでいいのだよ」
とお伝えするためにも、

料理という自由な時間を使って
無意識に訓練しているような感じになっていった
のかもしれません。

でも、面白いもので
こんな風に料理をするようになってから
「美味しいものを作るんだ!」
と、頭を使って作っていた料理よりも

はるかにシンプルで簡単なのに
「わぁ!」と心から満たされる料理が作れるようになった。

それどころか、
日常でも常に

’’自分にとって’’
何が心地よくて、何がベストなのか
意識する癖もついた。


もちろん、先述したように
他者のことを考える視点は持っているんです。

でも、

「自分の感覚や感情を妥協してもいい」
「しょうがないよね」
という気持ちで行動するのと

「自分の感覚ではこれがベストだけど、ここは妥協しよう」
という気持ちで行動するとのでは

それこそ似て非になるものなのです。

だから、普段他者が関わってくると
どうしても自分の気持ちを脇に置いてしまいがちだったり

頭でわかっていても
自分の感覚をなかったことにしてしまいがちだったりする人は

ちょっとだけでも
自分のためだけに作る料理の時間をとって
自分の感覚を意識して料理をしてみてみるのをオススメします。

すぐにできて簡単ですよ。

普段レシピを見てレシピ通りに作っている人には
少しハードルが高く感じるかもしれませんが、

人間誰でも、感覚や感性って使わないと鈍るだけで
本当はすごいポテンシャルを持っているんです。

失敗を恐れずに、
「まぁ普通に美味しい」くらいの料理ができれば良し
という気持ちで
自由に思いっきり料理をしてみると、
とっても楽しいですよ!


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