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DJシステム完全お引っ越しマニュアル (1)

ノートパソコンが、静かに、着実に悲鳴を上げつつあります。

事の発端は昨年暮れ。作業中に突如ディスプレイがチカチカし始め、たちまち何も映らなくなり、主宰は小規模パニックに陥ります。対症療法としてパソコンの開き具合を鋭角にしてみたり鈍角にしてみたり、あちこちを押したり引っ張ったり。結果、100回に1回くらいの割合で偶然回路が繋がり一時的に復旧するまでには回復しました。

しかし常に100分の1ガチャを引き続けることになり、主宰は中規模パニックに陥ります。症状は日に日に悪化の一途を辿り、200分の1ガチャが300分の1ガチャになり、しまいにはガチャですらなくなったり。結果、家じゅうを捜索し辛うじて発見した家族誰かのDVIケーブルをくすねるという悪事を働くまでには回復しました。

しかしながらリビングのテレビに個人情報を諸共晒し続けることになり、主宰は大規模パニックに陥ります。みんなスヤスヤねむるころ、むすこはへやをとびだして、おもちゃのチャチャチャならぬなんとやら。結果、くすねたDVIケーブルはくすねたままで自前のゲーミングモニターをこしらえるまでには回復しました。

いつの間にやら年が明け、春になり、夏が過ぎ、風あざみ、ついにHDDまで異常をきたす運びとなり、主宰は最大級のパニックに陥ります。そして現在に至る。特別定額給付金の到着を待って本格的に新PC環境への移行、さらにはDJシステムの完全お引っ越しを視野に重たい腰を上げ、ゆっくりと歩き出したのでした。

唯一の救いは、先を見越した主宰魂の一手。夏が過ぎ、風あざむ前に、ワンステップ。新型のiPad10.2インチ32GBを新調していたのでした。実に15年振りとなるApple製品新調、それも泣く子も黙る名器iPod Classic 160GB以来となる邂逅。長年のWindowsユーザーという一点張りからくる根拠のない回避と抵抗の歴史。魂の24回分割払い。技術革新をこの目で確認できました。

パニックは過ぎ去りました。これは何たる呼び水か、あるいは単なる逃げ水か。新PC候補に堂々名乗りを上げたMacbook。最大級のパニックを待ち侘びたかのように発表される新型モデルの数々、しかしただでは済まさぬぞとばかりに新型コロナウイルス未曾有の大流行、そしてAppleストアの相次ぐ営業自粛。主宰は100年に一度のレベルで決断を迫られることとなります。

最近Androidスマホを新調したばかりの主宰にとっては、絶妙なねじれ状態が生じる可能性もある。元よりスマホとPCの連携にさほど関心がなかったことから、被害軽微との見立てもある。様々な疑念が、様々な憶測が、様々な角度から、様々な切り口で攻め込んでくる。主宰は再び小規模パニックに陥ります。次回へ続く。


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2020.04

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