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#LGBTs

あしもと

なんも知らんで よく此処まで来れたね
そうな鈍感で 笑い話にもして
その下を見ず その階段は上り易かったかい?

見なよ この背中の足跡はあんたのだろう?
人を踏み付けて上り行く景色はどうだったんだい?
結局 今は私とおなじとこに居るけどね

高嶺を目指し 足を踏み外しては
落ち行く景色は さぞ爽快だったろうね
快晴の中 スムーズにどん底に来たんだからさ

此処の連中みんな あんたの階

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人生なんか穴だらけ

オトナの家紋を鼻にかけて 上っ面
修行なしの説経を詰めた 石頭

意図なく行われる水と油にお咎めなし

人生なんか穴だらけ あんたも落ちたその内かい
蛙の子は蛙と云わん張りの針千本
誰かを見つければ我が身を守る 身代わりに

オトナの意味も解らないまま 泣きっ面
見せたく勿れと心を隠し 押し問答

油には火をつけたがる癖にお咎めなし

人生なんか穴だらけ 私も落ちた口だけども

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あきらめない

あきらめない旨を 腹から叫んで
迸る声が雲を破(わ)り 未来へ
運ぶ様子を高嶺から見ていたい

羽ばたく鳥は堕ちる様子もなく
飛ぶのが苦手な仔を先頭に支え合う

まっすぐ見つめる世界観の理想は
めでたく叶うようにと祈るばかり
苦しみ放ち 苛立ち放って 鳥と共に渡り行け

あきらめない呻(うめ)き 喚(わめ)き 土砂降る
それでも声はどこまでも貫き
天にちょいと晴れを望みをつなごう

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DREAM DOESN'T COME TRUE

こんなスペシャルな日を贅沢に費やせば
とことん笑顔が尽きない 泪さえも忘れて

ドラマティックな出来事を求めてないけど
なぜだか 果てしない空が青く高く伸びて

夢は叶わなくても 夢は自由に見られる
それだけで花は咲き乱れていくから
夢は叶わなくても 現実は棄てられない
だから あきらめた願い事が ほら 曇るのをやめた

あんなアンハッピーな日も無難に費やしたら
巧みな笑顔をつくろうも

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ホンキー・トンキー

目力にハマる悪態が目に余る
波止場に捨て去った筈も甦り訪れる街
眠らぬ街にはびこる蝙蝠たちが
私に聴こえない超音波を放ってる

開け放たれたディスコルームへの入り口
ミラーボールが照らすのはどっちだ? と wowowow

In the times when I'm going to end it
略式協議にかけたらいいさ
分かち合えるときが"有る"と信じさせてくれ
Why is it t

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仮面の群衆

誰もが普通に 何処でも死ぬ街だ
なんにも怖かないさ
仮面を外せば 見境ない街か
だから外せないのか 群衆よ

学生時代の第三者の役割が脱げないまま
可哀想にオトナになってしまったんだね
それも得意げに

自分だけは大丈夫と根拠のない理屈を掲げて
あんたらは死んでるのに
犠牲になるのは いつも仮面を外した個性派ばかり
なんだ 羨ましいだけなんだね
ならば あんた 選んであげる 自分を晒せ

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1987

もう泣いちゃいないよ 水は逃げちゃないよ
と、そう信じてみたいもんだけど
それでもホロスコープ時代より様変わりしたさ
ちゃんと青空が青空なんだ

ホモモニュメントも出来上がって
愛し合う2人は結婚できる
それでもまだ遅れてる国もあるけど
それでもまた少し進んだ

当人じゃないから 差別は繰り返す
と、逃げ道に使う人もいるけど
強制収容されてないさ 死刑もあるけど
青空になるときが来るんだと

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アンダードッグ ・ストリート

火の付いたままで投棄てられるシガレット
水溜まりに落ちればいいのに 私の首元

そして それが火の輪のネックレス

勝手気儘に生きたいもんだから
そんな行為も戯事(ざれごと)にしなくちゃね
慣れ合いさえ 仲間意識さえない
除け者が住み そこでも行われる格差
ねぇ みんな一緒じゃないの?

冷えた身体もあたたまらないまま雨に濡れ
屋根も傘もない 此処 アンダードッグ・ストリート

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rainbow has no border

どこもかしこもホースの先をつぶして
たくさんの虹を庭に生みだそう
店前に水撒いたり 公園の水飲み場でも
どこにでも虹は咲けるものだから

だけど心に留めて 多くの犠牲者たちが
明るい世界の力になるために居たことを

Rainbow has no border. 言葉の通りさ
ただそこに希望に照らされたいだけさ
Rainbow has no border. ほらその通りで
道行く道に虹を架け

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しあわせになれるから

しあわせになりたい 夢陽炎でも
ともだちになりたい 愛を隠しても

階段をのぼってゆく風になれ
思うことさえ面倒なら

あなたを見ない 振り向かないで
声もかけない 寄り添わないで
私の雲は徐々に消えていく 大いなる恋

しあわせになりたい 鈴蘭で眠り
ともだちになりない 彼岸花喰べて

明日になれば 風の上にいられ
あなたを見下(みお)ろせるのならば

それだけでいい それが

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NUDE

ハダカにされた心に 痛みの電流が駆ける
「まだ生きろ」と刺激し 血が騒ぐ
生まれた意味が解らない 頭の悪い私でも
鬱憤ばらしの黄砂が 降り積もる

下手にワイパーかけたら フロントグラス傷付く
車にはそんなに優しいのに
私にはどうして?

泣いてばかりじゃ 人は変わっていかない
私もあなたも 誰も変わる気には見えない
だから私は 命を懸けて動きだす
ハダカになって 心で訴えかける 一日中

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これが薔薇色の日々

手前の花は綺麗に咲いてるでしょう?
でも奥の花は枯れ朽ちてる それが私よ

散った花びらを啄む雀が
私のカケラをどっかに持っていく
なんのためかはわからないけど
どんどん私が減っていく

磨り減っていくのは情けか慰めか
どっちにしたって 私には得はない

油絵の具を重ね 重ねているけど
咲いてる薔薇は見栄えがいいわね
私の 私の そら散る これが薔薇色の日々

雀の家に持ち帰られた

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