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百花斉放

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2020年9月の記事一覧

うたかたの美徳を消しゴムでゴシゴシ

うたかたの美徳を消しゴムでゴシゴシ

自慢ではないが、私は鴨長明著「方丈記」を

世の中にある人とすみかと、またかくの如し…

までそらで言うことが出来る。なんなら節をつけて歌い上げることが出来る。高らかに。

理由は簡単で、「にほんごであそぼ」を観ていたからである。というよりも、いくつかCDを持っていて未だに聴いているから、の方が正しいかもしれない。

そのせいでまたかくの如し… までは歌えるけれども、甍(いらか)がどうとかのくだり

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さよなら24世紀前の賢者、こんにちは歌下手アイドル

さよなら24世紀前の賢者、こんにちは歌下手アイドル

歌番組を観ていると、母親が、このアイドル歌下手だから好きではない、と言う。

正直反応に困る。そんなこと言わんでもええやん、が本音。歌番組くらい気持ちよく観させてくれ。

私は特に「アイドル」を好きな訳では無い。
しかしながら、なんとなく、アイドルはそこ以外にも魅力あるから、とフォローする。

アイドルの真骨頂はそこではない。
やはり顔、そしてスタイル。揃った足並み、トレンドを作り出す踊り。
私は

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「お前この問題解けたんかー 解けてないやろー」

「お前この問題解けたんかー 解けてないやろー」

もう去年のことになる。

小学生から中学生までずっと同じ学校で、家も近所の同級生の男と、駐輪場でばったりと出会った。

話さない仲でもなかったので、一緒に帰ることになった。
別れた彼女のグチなどどうでもいい話が多かったためほぼ聞き流したが、話の流れで、そいつの進路の悩みの話になった。

そいつは高校でも、とある分野について専門的なコースに通っている。一般的な高校は三年間通えば済む話だが、そいつのコ

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それでも私は虫になりたくない

それでも私は虫になりたくない

高校2年生の弟が、読書感想文で高校の代表に選ばれた。
本人は、3年生は自由提出やからと謙遜していたが、わざわざ好きで提出する3年生たちよりも優れたものを書いたという意味で、よりすごいのではないかと思う。

中学生の時分、彼はカフカの「変身」で読書感想文を書き、賞を貰っている。
青空文庫で読めるので、私も電子書籍を利用して読んだことがある。が、とりあえず最後まで読んだものの、感想文を書くほどのエッセ

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みんなでめざそう! かんぺきちょうじん

みんなでめざそう! かんぺきちょうじん

動物は、ちょっとアホなくらいが可愛いよね

私の大好きな88人組仲良し実況集団「西美濃八十八人衆」のがみ氏が、新作「クロックタワー」の中でこう発言した。
ちなみにこの西美濃八十八人衆の創設者・稲葉百万鉄氏は以前までふひきーと名乗っており、今はなき「ボルゾイ企画」の代表者でもあった。

なにそれ? と思う人もいるかもしれないが、かの有名な「何も知らない友人に青鬼させてみたの人だよ」と説明すれば、わか

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