みんなだいすき！『コロッケ』が出てくる本
こんにちは。
寒くなりましたね。
今週、小野寺史宜さんの小説『ひと』のどなたかの感想ポストが流れてきたのを拝見しました。そこには感想に加えて「コロッケが食べたくなった」とも書かれていました。あの作品はそうそう私も食べたくなったのよ！と考えながらお買い物に行くと、もう頭の中はコロッケが食べたくてしかたない状態になりお肉屋さんに立ち寄りました。（そういえばあのバーガーショップもこの季節に限定のアレありますね）
「そうだこんなにも人気者の美味しいコロッケが出てくるお話、きっとあるに違いない」と、テクテク本を探しに図書館へ行ってきました。
それでは、サクサクあつあつの幸せおかず“コロッケ本”をご紹介させていただきます。さあ召し上がれ。
『ポテトむらのコロッケまつり』 竹下文子文 出口かずみ絵
ポテトおばさんは、たくさんのじゃがいもを前に考えました。
「なにかびっくりするような面白いことはできないかしら？」
さあポテト村の人たちはどんな大作戦をはじめたのでしょう。わくわく楽しいおまつりのお話です。（気になったかたは三島市のお祭りを検索あれ）
『コッロケできました』 彦坂有紀 もりといずみ
コロッケ以外にからあげやハンバーグも登場するこちらの絵本。何と木版画なんですって。綺麗でずっと絵を描かれていると思っていました。
シンプルな表現がからこそ際立つ美味しいおかずの魅力。さてコロッケはどうやって食べるように表現されているでしょうか。それは絵本でお楽しみくださいね。✏ちなみに「パンどうぞ」「ケーキやけました」もオススメです。
『いもほりコロッケ』 おだしんいちろう文 こばようこ絵
まきおくんが掘り当てたのはなんと大きなじゃがいも。お母さんと妹と一緒にコロッケをつくることになりました。芋掘りの楽しさが伝わってくるあたたかいお話の中で、コロッケの作り方も登場します。
✏「行事と食べ物の読み聞かせ絵本シリーズ」このあと１月は『おぞうにくらべ』がオススメです。
『あげる』 はらぺこめがね
おいしいあげものがいっぱいのこちらの絵本、有名な『かける』に続きこちらも迫力満点。からあげ，かきあげ，コロッケ，とんかつとサクサクが大集合。ジュワッとさくっとが見事に音と絵になった作品です。
『こだぬきコロッケ』 ははもりさちこ作 こばようこ絵
子だぬきのポン吉は、いつも化けるのがへたです。しっぽが残ったり怒られてばかりです。そんななか腹ぺこのオオカミがやってきてピンチ。
このコンビが実にいい味出していてどこか憎めないかわいさがあります。
✏こちらの「どんどんぶんこ」シリーズはこれからお話を読むお子さんにピッタリ。絵本から児童書の橋渡しをしてくれるシリーズです。
『ブルタちゃんのコロッケグー！』 ケロポンズ＆福田りゅうぞう作 絵長野ヒデ子
さあこの作品はあのみんながエビカニクスでお世話になったケロポンズさんの絵本です。さすがのリズム感。たのしい公式動画もYoutubeにありました。コロッケが大好きなブルドッグのブルタちゃん。いろんなお店にでかけて行きます。さらにはコロッケのレシピや月刊絵本「ワンダーぽっけ」11月号掲載のお話も掲載されています。
『にっこり、洋食』
「洋食」をテーマのエッセイ32篇。みんなが笑顔になる美味しいエピソード豪華作家人によるアンソロジーです。この中で森茉莉さん椎名誠さんがコロッケについて書かれています。味にまつわる思い出が詰まった一冊です。
作者のみなさん：江國香織，村上春樹，森茉莉，阿川佐和子，中谷宇吉郎，池田満寿夫，じろまるいずみ，立松和平，久住昌之，森田たま，庄野潤三，永倉万治，爪切男，檀一雄，安藤鶴夫，戸塚文子，平松洋子，山本一力，古川緑波，吉田健一，獅子文六，寄藤文平，池波正太郎，稲田 俊輔，宮本亞門，林望，東海林さだお，團伊玖磨，ヤマザキマリ，谷崎潤一郎，武田百合子，椎名誠
今回色々読んでみてわかったのが、レシピが高確率で記載されていることでした。じゃがいもは蒸かす？茹でる？レンチン？中身、ソースは？と見るだけでも楽しいものばかり。『にっこり、洋食』の森茉莉さんのアレンジも目から鱗が落ちました。こうして読み継がれることも、本のいいところですね。
２０年ご飯を作っている私的には、コロッケは“すでに火が通っている中身をこんがり揚げる”から とんかつのような中大丈夫かな？といった心配がない安心揚げ物なんです（爆発さえしなければ）。勿論お店で購入することも多々ありますが、また久しぶりに作ってみようかなとやる気が湧いてきました。
お読みいただきありがとうございました。
桜
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