「あれってそんないいこともあったのね!」@百人一首と習いごと
こんにちは。
溶けるような気温が続く夏休み。今年も給食のありがたさが身にしみる40日間がやってまいりました。
今回の週末noteはそんな夏休みに気づいた百人一首と習い事のお話です。「あれってそんないいこともあったのね!」(メイちゃんがトトロに言った「あなたってトトロっていうのね!」のイントネーションと表情でどうぞ)のびっくりを共有したいと思います。 みなさんは小さい頃どんな習い事や遊びをしていましたか?どんなお子さんでしたか?
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びっくりは突然に
日課である青い鳥を開いて読んでいたある日のタイムライン。
幸せの青い鳥がこの度黒いエックス表記に変わる事実よりも驚いたツイートがありました。流れ行くつぶやきの中で一瞬見かけたとある先生のつぶやきではっとしたのが、百人一首のよいところ。みなさんは例えばどんなことが思い当たりますか。先生はきっと当たり前のことを、何気なく明るく呟かれていたのですが私にとってそれは目からウロコなツイートだったのです。
話をよく聞くようになること
読み手が上の句を読み上げる時、参加者は札を見つめて耳を澄ませます。実際に小学生のころ私も、はじめの文字が聞きたくて必死に聞き取ろうとしていました。「話を聞く」ことは好奇心旺盛な子どもたちにとって簡単なことではありません。私もご多分にもれず校庭を眺めたり、給食室からの美味しそうな香りに反応したり消しゴムを落としたりと常に気がそれていました。読み手の声に集中する百人一首はなるほど話を聞くことに役立つんですね。
私はこれまで、百人一首のいいところは「日本文化に触れる・古典への入り口・記憶力の向上」だと考えてきました。勿論ほかにもいい点はたくさんあるかとは思いますが、そうか基本的な「話を聞くこと」に自然と役に立っていたんだ!と今回はっと気づくことができました。確かに今は聞くターンだとはっきりわかりやすく教室が一瞬シーンと静かになります。っていうことは、自分で読めるようになるまでは耳からの情報がある絵本の読み聞かせも大変効果的ですね。(気づくのが致命的に遅い。本が好きになればとしか考えていなかった。)
そこで思い出したポスターがあった
最近は動画のテロップを見て内容を理解する小学生も多い中、文字が無い状態で聞き取ることは英語学習でも後にきっと必要になる大切な力。百人一首の新たな魅力を発見して、カリキュラム満載で学校は大変ではあるけれどこの実践は続くといいなと考えていたらそうだ!とあることを思い出しました。
それは数年前までお世話になっていたスイミングスクールに貼ってあったポスター。泳ぐ児童の写真の下に水泳の力に関する文章が書かれていました。
これを見た時の「水泳を習うと泳法が身につくとばかり思っていた私の受けた衝撃」を思い出したのです。そうか並んで順番に泳ぎ、話を聴く力も大切なことなんだと知ったあの頃の発見を。幼き娘は自然と泳ぐ順番の列に並びながら、不安そうに2階にある親が待つ場所を見つめていたっけ。決して厳しい躾や訓練という意味ではなく、スポーツを楽しみながら自然と社会性が身についていたんですね。今思えば進級できなかった悔しい経験も合格できた嬉しい経験も、全部含めていい体験だったんだと思います。
そろばん
読み書きそろばんとはよく言ったもので、基本的な学習には昔から欠かせない書くこと読むこと。近年小学校では外国語の学びの導入などでそろばんを扱う時数も少なくなり、私も正直なところ計算は電卓があるからそろばんはいいやなんて考えたこともありました。
しかしICT支援員として訪れたある日の学校現場で偶然目にしたのは、数という概念を実際にある玉があることで楽しく学べた児童の笑顔でした。「わかったよ!」の体験はブロックやおはじきでも得ることができますが、計算が好きではなくても「できた!」と数時間で桁も一緒に理解できていてその効果はなるほどと頷けるものでした。できることなら、そろばんを裏返しにして廊下でシャーっと滑らせて怒られていた小さい頃の私に伝えたいです。「そろばんが合う子もいるし、あなたの役にたってるかもよ!」って。
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今回ちょっと見方を変えたら「幼い頃に触れたあれこれは、その知識や技術の習得以外にもそんないいこともあったのね!」と気づくことができました。大好きだった折り紙も立体や図形を学んでいたかもしれません。それ以前に動画やサイトが無かったころですから、ぼろぼろになるまで読んだ折り方の本や母からの説明をたよりに作品を作った経験自体が宝物のように思えてきました。
昨夜、関西にいる母に電話して聞いてみました。
「ねえ、なんで幼稚園のころお習字を習い始めたんだっけ?」やっぱり字が綺麗になるようにかな。
「そりゃあ、あんたが落ち着きなかったからや。せめて書く間は座ってるやろ。」
まじか。
お読みいただきありがとうございました。
桜
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