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優しくなりたいだけの日記

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どうしようもなく、ただ優しくなりたいだけの日記
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#日記

2022.3.12 ユウさん①

同じ講義でよく顔を合わす人がいた。
その人はいつも後ろの席で、独りで座っていた。
休憩時間は独りでスマホを触っていた。

噂で聞いた。
同じ講座に何留かしている人がいると。
皆がその人を嘲笑っていた。
ユウさんが、その人だった。

厳密には、大学は留年制度はなく、卒業できない仕組みとなっている。
この時点でユウさんは6回、足踏みしていた。

本来であれば、1年生で取るべき講義をユウさんは、毎年、数

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2021 それでも日は昇る

2021年、色々なことを知った。

・大学院はそれほど研究するところではなかったこと
・救急車は簡単に来てくれること
・一人暮らしは惣菜ばかり食べてしまうこと
・子どもは素直じゃないこと
・限られた友人としか連絡を取り合わなくなってしまうこと
・散歩が気持ち良いこと
・眠剤を飲んでも眠れない日があること
・暖かい飲み物がリラックスさせてくれること
・教師も人間だということ
・ポケモンは可愛いという

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本当のことは言わない

本当のことは言わない

前々より指導を受けている、憎たらしい人間が放った言葉。
無計画で勢いだけの、何度も聞いた事ある言葉を捏ねくりまわすあいつが、ぼそりと落とした言葉。
なにクソと聞き流していたが、どうやら正しいのかもしれない。

以前までは色々な話で盛り上がっていた。今でも盛り上がるのは事実だが、僕が冷めている。なんて事はどうでも良いのだが、僕らは色々な話をした。日付を越すほど語る事も少なくなかった。
そんな時間を共

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2021.6.27 いらいら

何かあったわけではないが、無性にイライラする。
確かにストレスが掛かる環境にいるものの、割れない殻がこびりつくような感覚で集中力が落ちている気がする。水の中に沈み、息継ぎしようにも、脚に重りというか鎖が繋がれ満足に息ができないような思いだ。
ある意味原因はわかっている。吐き出せない思いと内在的な問題である。後者は時間が経てば解決されるものであるが、前者は自分の性格によるものだろう。
後者の解決も早

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2021.5.24 何者に

2021.5.24 何者に

何者でもない。
何者に。

動物の姿、映画が始まる前の予告、眩しい明け、ちょっとしたことに心動かされる。

ここじゃない。こうじゃなかった。こんなはずじゃない。
皆そう思いながら生きている。
それでも、それでも、それでも、羽ばたきたいと、どこか遠くまで飛べるんじゃないかと、切なさも悲しみも全て忘れられなくても、誰も迎えに来てくれなくても、この人生を生きていくしかないのか。

何者にもなれない。

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2021.4.23 ケムリグサ・イージー

時が経つのが早い。と感じる今日この頃です。
毎日ドタバタと慣れない生活を送っていたら、もう4月も終盤に差し掛かっている。
そんな中でも時間というものは無慈悲に、平等に、暖かく、残酷に、当然のように、驚くように、ふつうに流れていく。

春は新しい風が吹く。どこのどいつが決めたのかはわからないが、春は出会いと別れが混在する社会。不安と期待が入り混じり、なんとなく刻は過ぎていく。人生もそんなものなのだろ

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2021.5.1 個性の色

個性は自分で定義するものではないのかもしれない。

個性。
皆違って皆いい。なんてよく言われる。

確かにそうである。十人十色であって、同じ人はそういない。よく笑うあのコンビニの店員、無愛想な先輩、方言がきつい大家さん、勿論皆違う。その中で一体どれだけの“個性”を見出せているだろうか。



今日、ゼミの後輩と話す時間があった。僕と同じ周り道をしてとうとう大学に辿り着いた後輩。よく笑って、すぐ僕

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2021.4.27 眠れない

困ったことに、どうにもこうにも眠れない。
原因は分からないがただただ眠れない。
スイッチが入ってしまうと全く眠れない。
最近はその頻度が多くなっている。
幸い体力的なしんどさは無いが、如何せんメンタル的に眠れないのはとても辛い。
夜が来るのが怖い。朝が眩しい。

何か心の中で迷いがあるのだろうか。
怪我をした人差し指が気になってしまう。
八畳の真っ暗な部屋で真っ黒な瞼の裏側だけを見つめている。

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2021.4.7 旅立つきみへ

2021.4.7 旅立つきみへ

春が来た。
ようやく春が来て暖かくなってきた。

また春が来てしまった。

春。
環境が変わる人が多くいるだろう。
新天地で活躍する人。
慣れないことに齷齪し、奮闘する人。
決意や覚悟をし、多くを捨て挑戦の念を持つ人。
環境は変わらずとも継続して責務を全うする人。

失敗や後悔を繰り返す人。

何も変わらず、足踏みする人。

自分がどこに位置しているのかさえわからない。そんなことはどうでもいい。

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2021.3.20 時間が経つということ

2019年3月20日
まだ、平成だった時。
専門学校の卒業式があった。
未だに覚えている。
いろんな友人、先生と話した。桜は咲かなかった。いや、散ったんだなぁ。

とにかく長い間通っていた、それはもう長かった。

2年が経っている。

2年、何が成長しただろうか。

変わらない身長。増えた体重。ほんの少し大人に近づいた、老けた顔。擦れることのない声。

正直あまり変わっていない。
あまりではない、

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2021.3.20 大丈夫。僕はここにいる。

大学の卒業式が来週に迫っている。
専門学校の時より寂しさはない。

そうだろう。たった2年の大学生活だからだ。



今日、友人2人と食事に行った。

恐らく、3人で食べる最後の、人生で最後の、もう二度と無いであろう、来世でも今世でも前世でも、もう叶うことはない、今まで当たり前だと信じ切っていた、最後の時間。

1人は地元で就職。
1人は同県で就職。

そう、僕は取り残される。

1人は言った。

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2021.2.10 たい焼きと、たばこや

たばこや。

あぁとても懐かしい。

よく、お駄賃を握りしめて、駄菓子を買いに行っていた。

保育園の近くにあった。店主のおばあちゃんはいっつもニコニコしてて、僕のおばあちゃんとも仲が良かったなあ。

そうそう、たばこやの前の坂は、当時の僕らにはあまりにも急勾配だったなぁ。

なんだったっけ。あぁ、そうだ、ヤッターめん。

よく、当たりを引き替えてもらったなぁ。

あと、どこよりも1日だけ早く、コ

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2021.1.19 取り戻せない過去

2021.1.19 取り戻せない過去

過去に執着している。

戻れない過去

戻らない過去

進む時間

止まらない時計

そう

風化していく。

あの時の思いも

悔しさも

嬉しさも

悲しさも

決意も
辛さも
別れも
愛も
感謝も

何もかも消えていってしまう

あの子も
彼も
あの時のどうしようもない想いも

失っていくばかりの人生

掌には何も残らない。
いつか遊んでいた砂場のそれと同じ。
風が吹けば飛んでいく。
雨が降

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2021.1.18 書きたい。

文章を書きたい。

が、しかし。今は論文、教員免許のためのレポート、などと非常に忙しい。

今月でひと段落する。

来月からきちんと、書いていこう。

止まっていた、小説も少しずつ書いていきたい。

以上。

2021.1.18