2021.3.20 時間が経つということ

2019年3月20日
まだ、平成だった時。
専門学校の卒業式があった。
未だに覚えている。
いろんな友人、先生と話した。桜は咲かなかった。いや、散ったんだなぁ。

とにかく長い間通っていた、それはもう長かった。

2年が経っている。

2年、何が成長しただろうか。

変わらない身長。増えた体重。ほんの少し大人に近づいた、老けた顔。擦れることのない声。

正直あまり変わっていない。
あまりではない、まったくだ。

しかし、想いを形にする、ということも変わっていない。ただ、音楽というカタチから文章というカタチに変わっただけだ。

遠い昔ではないが、自分にとってのこの2年は遥か昔のように感じる。
あの頃は、ただ毎日が楽しかった。
馴染みの顔に囲まれ、月に数回歌い、これからの未来に心躍らせていた。

今はどうだろう。
知らない街、歌うことは辞めた、そしてこれから待つ2年の終わりだけをただ待っている。
ただ、ひたすらに待っている。
同級生や、専門学校の同期の9割は社会の歯車となり、責任を抱えて日々を過ごしている。結婚したやつも、子どももできたやつもいたっけな。
どうしても、僕だけがこの場で足踏みをしている気分になる。
むしゃくしゃするような、痒いところに手が届かずに、届いたと思えば今度は違うところが痒いような、時の振り子は止まらずに、歳だけ取っていくんだな。

この2年、変わったこともある。
自分の描いていた夢への道、今までは完全に閉ざされていた道、それを今は追いかけることができる。叶えることができる。

心に誓う。
「いつでも逃げることができる」
そして、逃げるからには今の最悪な環境を全部、全部全部全部、何もかも全部全部全部ぶち壊して逃げてやる。
覚えておけ。僕は本気で生きている。
ただ、生きてやる。

2021.3.20

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