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#ショートショート
【ちびまあ】親子の旅立ち😂
#ちびまあ 「東京いこわい」その瞬間口元を抑え洗面所へ駆け込んだ。
「やめや!」はじめてのおかあの涙に動揺。
上京に付き添ってくれた最後の一言。
「入学式終わったら私はおらん。おかあはもうこたないけん!」
当時は恥ずかしく痛々しくなるほど、泣いた
今でも同じ気持ちだ、違う意味で。
だって
…今も住んでるて…
【ちびまあ】南国のイメージまちがってる?
#ちびまあ 最寄りのファミレスを通りがかっていると、小和田が複数の女の子と戯れていた。
そういえばあいつんちの本棚には、この漫画があったな。
まるで南国でのどかに美女をはべらかしているかのようだったが、無表情なのは変わらないな。
なあ?パプ和田(小和田のあだ名)
【ちびまあ】自転車置き場
#ちびまあ
敵対する我々にとって
自転車置き場は修羅場だった
あるときは背中越しからチャリを投げつけたり
あるときはサドルを引っこ抜きブロッコリーを植えたり
お互い挑発を繰り返したものだった
ある日大切にしてたこのカッティングシート。これを剥がされた
「なめやがって」
単にシールではなくてプライドをはがされた気分だった
「剥がされたら貼り返す」
プライドを取り戻す為に
また貼る
【ちびまあ】あのとき知っておけば
福岡から転校してきたマーチは5月生まれ。5月生まれなのにマーチってネックネーム。引越してきたのは4月。妹の名前はメイ。カオスって言葉を当時から知っていれば
この混沌を簡素化できたのに
【ちびまあ】スイカバー事件
いつかの春休み。まだ夜は寒いが梅が咲き、
その日はポカポカ。そんな春の空気に誘われウトウトしていたところ、
玄関の方でおばあが騒々しい。
モゴモゴとしたダミ声だが若々しくもある。どうやら来客と揉めている。
『うっさい!』
この一喝に反応したのか、
ドタバタ物音がより激しくなる。
その物音以上の足音で廊下を歩く俺。
玄関に到着する頃そこには静寂しかない。
一目散に逃げだしたようだ。
『なんだ
【ちびまあ】みあげてごらん
『この問題は、じゃあ あっくん』
このように先生から答えを促されると
窮したあっくんは
ぽか~んとした表情から高確率で天井を見上げる癖があった。
そんなあっくんを見ながら俺の脳内では
あの名曲が浮かぶ
『み〜あげてごらん〜〜♪』
とはいえそこは子供だ
毎回毎回そのパターンはもう退屈だ。
かくして俺の脳内ではこのように変わった
『み〜あきたごめん〜〜♪』
【ちびまあ】おじいのいきなはからい
『庭くらいなんとかせぇや』
何度説教とも批判とも取れない
悲痛を浴びせてきたことか
おじいに、、、
うちの祖父は
造園業を営んでいた
名を、誠石という
石は、漱石から一字拝借したとの事
ーーー文豪と造園ーーー
ものづくりという点では共通しているのだが自宅の庭も剪定しない
石のように動かないその姿勢は
蝶よ花よのように可愛がられた
ぼっちゃんの強い意志を感じる
しかし
この粋なはからいは
【ちびまあ】あんときの顔
やっくんという将棋に詳しい男の子が居た。
そんな彼に教えを請う為、自宅へ案内した。
将棋といえば?上手い人ほどポーカーフェイスで冷静沈着なイメージがあるのだが、
このやっくん、喜怒哀楽激しく気難しい。
同じ型のうちのおばあとの衝突だけが心配で、対面が懸念材料でもあった。
その不安は的中。
おばあがやっくんに差し入れたカルピス
一口飲んでしかめっ面のやっくん
『うわっ!甘ー!!』
射るような
【ちびまあ】それでか!
「まあどしたん?その目!?」
目?!そういや、かゆー!!かゆかゆかゆー
小さな頃はいつも充血していた。アレルギー性によるものだろう。当時は知る由もなかったが。
家族はそうでもないのだがなんで俺だけ?
アレルギーなら尚更遺伝的なものを想起させるものだが。。
たぶん飼育係だったからじゃないか?
さみしがりだからまあは。
うさぎもさみしいと死んでしまうという。
うさぎを死なせたくてじーっと
目
【ちびまあ】あのときまあは大人だった
三兄弟
S無敵三兄弟
少年極道Y三兄弟
周りに兄弟は多かったが
このような異名を持つ三兄弟は
少年時代に三組しか知らない。
もっとも残る一組の名付けは俺で、
あってないようなものだが、、、
【ほんとかよ?!M三兄弟】
Mの末っ子は中2のクラスメイトで
席替えで隣の席が彼だったことが縁で
仲を深めていくのだが、すこしずつ話していくうちに彼には上にふたりの兄弟がいて、有数の進学校に通う優等生の