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【詩】あの夏の恋‥。


静かな夜に
波打つように

小さく大きく
さわさわ揺られ

それはきっとそう
あなたの光


眠らぬ街に
煌めくように


わたしの胸へ
ゆらゆらと


震えながら掴んだ
その手は
あたたかく繊細で


惹かれていくのが
怖かった


知っていくのが
怖かった


あの日選んだサヨナラを
悔やんでなど
いないけれど


それでも思う


あれは紛れもなく


夏の始まりの
短く密な恋でした





#9 あの夏の恋
るん詩の世界






共に過ごした期間よりも
離れて過ごした時間の方が
長いのに


圧倒的な存在感で
心を支配する
そんな恋がある


いや
わたしの場合‥
あった‥。過去形かな。


今はもう思い出すことも
夢に出てくることも
少なくなったけれど


それでも時折現れて
わたしの心を
持ち去ろうとする


年を重ねていく中で
多かれ少なかれ

記憶の奥底に眠っている
そんな恋のひとつやふたつ

みっつ‥?。笑


ある方も多いでしょう。



知りたいのに
知っていくのが怖かった


触れたいのに
触れるのが本当に怖かった


モノクロームの世界にいるのが
耐えられず


あの日選んだ答えを
サヨナラを


もしかしたら悔やんでいるのかも
しれない‥。


心にかかるグレイの雲を
今も胸に抱えているの


それでも思う
どこかであなたが幸せなら
それでいい‥。

笑っていてくれたら
それでぃぃ‥。




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