BUSHI SHORT STORY-4「慕情4」
大人度:★
(殿方→殿方の恋です)
彼は皮肉めいた冗談を
真摯(しんし)に呟く(つぶやく)。
近寄り難い雰囲気をまとい、
高尚な言葉を巧みに操るこの男に
周りは寄り付かない。
だが、私にとって彼の言葉や仕草、
生き様はどれを取っても興味に満ち溢れ、
会話を繰り返すことでその想いは
『興味』から禁断の
『恋慕(れんぼ)』という形に変化した。
自覚はしている。
男が男を?有り得ない。
しかし不思議と苦悩はなく、
ただ相手に
恋焦がれているという現実である。
恐らく、『恋』だと