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essence

騙せているならそれでいい。
俺の中身とは正反対の「俺」。

本当は、
寂しがりやで、
怠け者で、
人間付き合いが面倒くさくて、
生きるのも面倒くさくて、
後ろ向きで、
どうしようもないヤツ。

ひとつでもバレるのが嫌で、
いろんな武器や鎧を装備して、
小さい肝を必死でガードして、
不安定でもどっしり構えてきた人生。

”いつもちゃんとしていますね” 
と、言われるたび騙せていると安堵して。

”堂々としていますね”
と、言われると更に背筋を伸ばす。

そんなことを繰り返していたら、
武器や鎧や、取り繕った言葉さえもが、
偽りなのか何なのか分からなくなってきた。
いつの間にか、鎧を纏った強い男が
俺のスタンダードなのではないかと、
錯覚するようになった。

本当の自分はそうじゃない。
弱くて、ダサくて、馬鹿げてて。
だが、本当の自分を晒すことが自分の幸せか?

違う。

騙せているなら、
その自分を貫き通したい。
体が勝手にそう動くなら、
それはもはや俺のスタンダードだ。

そう動くなら、
これが俺の本質だ。
恥じることはない。

これを「騙し」というならば、
俺は一生騙し続けてやる。




【読んで下さるお方へ】

ありがとうございます!
自称・武士の桜吹雪(さくらふぶき)です。

①ご自身の音声配信や動画における公開、
大歓迎です。
使用の事前・事後連絡は不要ですが、教えていただけましたら遊びに行かせていただきます。

#武士噺
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(え…恥ずかしいですか?

②なお、いらっしゃらないと存じますが、
自作発言はお控えいただくようお願い致します。

③一人称、二人称、語尾の言い回し改変、
性別転換、「可」です。

宜しくお願い致します。

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