マガジンのカバー画像

遠州の茶室

7
織部の一番弟子・小堀遠州のつくった茶室を集めました!将軍家の茶道指南役も勤めた茶人随一の出世頭。
運営しているクリエイター

2022年12月の記事一覧

転合庵(東京国立博物館庭園内)

「転合庵(てんごうあん)」

東京国立博物館(※通称・トーハク)の本館裏手に広がる庭園内に現存する茶室。庭園内には5棟の茶室があります。

織部の弟子としても知られ、江戸初期に活躍した大名茶人・小堀遠州好みとして伝えられています。

遠州が八条宮智仁親王(はちじょうのみやとしひとしんのう)より、耳付茶入「於大名(おだいみょう)」を賜り、その茶入の披露のために京都伏見の六地蔵に建てたのが、この転合庵

もっとみる

八窓席(京都南禅寺 金地院)

「金地院 八窓席(はっそうのせき)」

京都南禅寺の金地院に現存。

大徳寺孤篷庵の忘筌・曼殊院の八窓軒とともに、「京都三名席」に数えられる茶室です。

この三畳台目の草庵風茶室には、十三畳の書院・六畳、八畳、水屋が併設されています。

既設建物を活かすのを前提につくられた、制限のある中での遠州の創作。なので、既存建築を「遠州好みに改造した」といった所です。そんな中ではありますが、随所に遠州の作風

もっとみる