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「弊社は2号店を開店します!」
僕にとって勝負の年末になりそうです。まだ寒さが厳しかった昨年の冬から温め続けてきた構想がようやく実現に至りそうです。お客様にとって日本酒が身近で魅力的な商品であることを伝えられるように弊社は2店舗目を西千葉駅の商業施設に開業する運びとなりました。思えば、2017年に起業して以来、全国各地の酒蔵を400軒以上も訪問し、自分の五感で造り手の想いや気候風土に触れながら、日本酒の持つ可能性や魅力について学
もっとみる真っ黒なキャンバスに彼は何を描くのだろうか?
既に完成しているものに何かを付け加えることは難しい。その結果として誰かに余計なことをしたと言われることもあるだろう。零を壱にする作業にも大変な苦労はあるのだが、壱を百にするのにも大変な重圧が掛かる。加筆という作業は元々の絵自体の評価が高いことに比例するように、壱を百にする作業のほうが過酷度は増していく。例に挙げるとしたら、歌舞伎で数百年の歴史と伝統が創造してきた古典演目を重要視する風潮は非常に強く
もっとみる千葉ロッテマリーンズ
日本のスポーツビジネスが稼げないと言われていたのは昔の話。なぜなら、経営の手法次第でスポーツビジネスも十分に稼げるチャンスがあることを千葉に拠点を置くプロ野球チームが証明しているからだ。千葉ロッテマリーンズは「下剋上から常勝軍団へ」というコンセプトを掲げながら、2020年以降は球団運営と試合戦績ともに手堅く歩みを進めている印象だ。私が小学生だった頃の千葉ロッテはBクラスの常連組で、千葉マリンスタジ
もっとみる大原はだか祭りと木戸泉酒造の酒
海水浴シーズンが終わり、待ち焦がれた季節がやってくる。やがて秋風が吹き始めると、大原で暮らす人々は「はだか祭り」のことが頭から離れないでいる。戦時中、当時の氏子総代が警察に祭り騒ぎをしている場合ではないとして自粛を申し入れたのだが、地域住民の士気を鼓舞するには良い機会であるということから大いに活発な祭りを行うように警察署より申し渡されたという歴史を残すほどの祭り。まさに勇壮豪快。関東随一の砕ける荒
もっとみる爽やかさと懐かしさを併せ持つ作品。
神奈川県藤沢市に活動の拠点を置く、ガラス作家の山崎雄一さん。ガラス作品からは初夏の湘南に吹き抜ける爽やかな風を想起させるような印象と、在りし日の光景が浮かんでくるような懐かしさを感じさせてくれる。写真が趣味の若者に好まれそうな、昭和レトロな喫茶店の「プリン・ア・ラ・モード」が似合いそうな雰囲気を作品から感じられることもあってか、懐古の情が湧いてくるのだろう。ちなみに「プリン・ア・ラ・モード」発祥の
もっとみる人々の暮らしに寄り添ってくれる酒
島根県出雲市の板倉酒造は神秘的な酒を醸すことで知られる。「無窮天穏」は体の隅々までに染み渡るような安らぎと愛情を授けてくれる。その感覚は世の中には神様が存在していて、不思議な力を授けてくれているのではないかと信じたくなるほどだ。酒場であれば隣にいる常連客と夜が明けるまで語り明かしたくなり、自宅ならば恋人に普段は照れくさくて言えない感謝の言葉を伝えたくなる。神様が人と人とを繋げてくれるのが「無窮天穏
もっとみる芸術家のような杜氏であり画商のような蔵元
私は日本酒を製造する酒蔵でイノヴェーションを起こすのは非常に難しいと考えている。なぜなら、日本酒は伝統産業という側面を持っており、先祖代々と続く家業であるからだ。それゆえに脈々と受け継がれてきた銘柄や形式を自らの世代で変えてしまうことは一歩間違えれば今までの歴史を否定することにも繋がりかねない。また、その決断を行ったことで商品の売れ行きが不調に陥ったりするリスクなどを考えると変えないことが無難であ
もっとみるアルコール添加の日本酒
アルコール添加をしている日本酒の世間での印象はすこぶる悪い。悪酔いするという感覚やメチルアルコールが入っていると勘違いし、購入しないお客様だっているほどだ。あえて強調すると本醸造や普通酒が悪酔いするという科学的根拠は存在せず、メチルアルコールに対しても製造出荷したことが判明したら行政処分の対象となるため、日本酒にメチルアルコールが入っていることは絶対にない。たしかに、かつての日本社会ではメチルアル
もっとみる100年後も色褪せない仕事
200年後、300年後、500年後も語り継がれる仕事とは?自分の心のなかに、ひとつの疑問が沸いてきた。仕事をするのであれば誰かの役に立ち、何かを遺せたらという気持ちが芽生えてきた。なぜなら、人は仕事をすることで存在価値を高めて、自己実現に向かって絶えず成長する生き物であるからだ。人は産声をあげた日から亡骸になるまで成長を続けて、自分という存在が消えてしまったとしても生きていた証を残そうとする。それ
もっとみる2024年もSakeBase株式会社はジェフユナイテッド市原・千葉を応援します
2024年2月1日、ジェフユナイテッド株式会社様にスポンサー会議の場を設けていただきました。1年間、応援させてもらった立場としては昨シーズンの内容には十分に満足しており、今シーズンもスポンサー企業として応援を続けていくことは心に決めていました。特にシーズン後半、チームの成熟度には安心感と高揚感を抱かせてもらいました。日曜日にDAZNを開くのが毎週の楽しみになっていたほどです。内部の状況については詳
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