【映画感想文】泣くのはいい、でも?『阪急電車 片道15分の奇跡』(有川 浩)
こんな人におすすめ
悩んでいる人、元気が出ないなという人におすすめしたい作品です。
レビュー
観やすさ ★★★★★
怖さ ☆☆☆☆☆
おもしろさ ★★★★★
わくわく感 ★★★★★
何度も観直したい ★★★★★
あらすじ&感想
映画の見どころは以下の2つ。
老人・時江さんのセリフ
時が経っても愛され続ける阪急電車
まず、老人・時江さんのセリフについて。
弱さを見せないがゆえに後輩に婚約者を寝取られた女性、暴力的で利己主義の彼氏との別れを決断できない女性、うわべだけの友達付き合いに疲れ果てた女性、いじめに耐える女の子、受験のプレッシャーに押しつぶされそうな女子高生。
老人・時江さんの、それぞれ複雑な悩みを抱えた女性たちにかけるセリフに、随所心打たれます。
本編の中で一番印象に残ったセリフです。
弱さを見せないがゆえに後輩に婚約者を寝取られた女性(中谷美紀)のセリフにありますが、それぞれの悩みは死ぬほどつらくはありません。
しかし、ときには泣きたいくらいつらいのです。
誰でもそんな思いを抱えて生きているはず。
“泣いてもいい。でも女性なら自分で涙を止められる強さを持ちなさい”
そんなメッセージが込められたセリフです。
そしてもう1つの見どころは、時が経っても愛され続ける阪急電車。
阪急電車の物語ということで、関西人や鉄道ファンは特に注目していたのではないでしょうか?
私も阪急電車にはたくさんの思い出があります。
そして全て同じマルーン色に塗色され、いつまでもぴかぴかに光沢が保たれている阪急電車が大好きです。
そんな阪急電車沿線での物語は、関西人にとっては親近感や懐かしさを感じさせるものでもありますよね。
ぜひ、映画を観て確かめてみてください。
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