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結婚したい、就活生。

意外だ。

就活生と話をするなかで、「将来は結婚して子供が欲しいです」と語る学生が、異様に多い。延べ数百人の学生と話してきたけど、体感値でいうとおよそ9割が、結婚願望を持っている。

さらに「20代で結婚したい」と話す学生も多い。ニュースでは「晩婚化」「結婚したくない若者たち」みたいな特集も組まれてたりするけど、むしろみんな早く結婚したがってるのでは?という疑念も湧いてくる。

「結婚したい」と話す学生に色々聞いてみると、その気持ちの根底には「安定したい」という気持ちがあるようで。つまり極論は、「プライベートを大事にしたい」ということ。もっと言うと、「プライベートを大事にしたい」という思いを出発点に、「プライベート=家族との時間を持てる」という未来を描いているようだ。

この理想が叶うかどうかは、また別の話だし、独身の身である僕が特に恋愛について言える義理は全くないけど、、、一方で何が興味深いかって、世間で思われているイメージと、現実の大学生(若者)の意識に違いがあるということ。少子化が叫ばれて久しいけど、これがイコール「子どもを持ちたくない若者が増えている」と安直に考えるのはナンセンス。むしろ、みんな結婚したがっている。幸せな未来を描きたい。でも、仕事に追われて子育てをする余裕がなかったり、給料が上がらずに二人で安定して暮らせなかったり、といった現実を前にして、「結婚」という選択肢を”手放さざるを得ない“っていうのが現実なのかもしれないな、と。

ちなみに僕が就活生に伝えているのは、"社会"、そして"会社"を変えるのは難しいけど、自分は変えられる、ということ。プライベートの時間を持ちたいのであれば、「東京から出たくない」という考えを少し変えて「関東圏の転勤はOK」と考えてみると、いわゆる“ホワイト企業”と呼ばれるBtoBメーカーなどが選択肢に入ってくるかもしれない。場合によっては長期的な目線を持ちつつ、1社目はバリバリ働いてスキルを自分の中で高めていきつつ、それを武器にして20代後半で残業時間が少ない会社に転職する、というのも(転職が当たり前になった今の時代では)現実的な方法だろう。

言うまでもなく、プライベートの時間は本当に大切。これは、働き過ぎて「メンタルブレイク→休職」を2度も経験した僕の実体験からも言える。プライベートが充実している人は、やっぱ楽しそうに働いているし、仕事が充実するとプライベートもイキイキとし始めるのも、また然りだ。

だからこそ、「結婚したい」「プライベートも大切にしたい」と話す就活生を全力で応援したいと思うし、心身ともに安定した働き方についての発信を、これからも続けていきたいと思う。


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