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おきにいり

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#ファッション

AI時代にも「勘と経験と気合」が大事だという話

AI時代にも「勘と経験と気合」が大事だという話

白状しよう。僕はファッションAIの事業にずっと取り組んできたが、AIが果たせる役割は極めて限定的だと思っている。

取引先の話を聞いていると、うまくいっているブランドの多くがブランドディレクターやMDの属人的な経験と勘と気合に頼っている様子が見えてくる。

この状況が揶揄されることが多いが、僕はネガティブなニュアンスで言っているのではない。

個人が責任を持って徹底的に考え、考えに考えて、「今年は

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西陣織の特別ライン「Nishijin」をリリース

西陣織の特別ライン「Nishijin」をリリース

(2021 1/12 追記:1/16 10:00AMに在庫販売をいたします。冬のセットアップはなく、スカートのみになります。どの商品を刺繍あり、刺繍なし両方ご用意がありますが、在庫は少量になりますので何卒ご了承ください。)

renacnatta代表の大河内です。

クラウドファンディングで発表した「一生着られるウェディングドレス」に加え、新作のスカートのオーダーを本日から受け付けます!

完全受

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日本製の"強み"の再認識

日本製の"強み"の再認識

前提条件。

これはとても大切だ、

どれだけいい戦略を打ったところで、

どれだけリソースを割いたとして、

どれだけ熱量を持って取り組んだとしても、

前提条件をクリアできていないと課題のクリアはありえない。

そんなことは当たり前だ、

例えば

世界一きれいな毛並みの犬を決める大会に猫がでても勝てないだろうし、

紙飛行機世界大会にエンジン付きのボーイング767を出したってルール違反だ、

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服づくりに「正義」はあるか。

服づくりに「正義」はあるか。

僕は思考が少し偏っているのかもしれない。

ただ、どうしても心が苦しくなってしまっているので書かせてほしい。

今日、

僕はある工場見学に行った、

その工場では仕上げや検品をしていてスタッフさんがとても活気よく働いていた。何千着という洋服がずらりと並んでいて、今から出荷され売り場に並ぶのだ、

その中にはこの冬売り出されるであろうダウンジャケットなんかもたくさんあった。

僕も服づくりに関わる

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ネガティブな発想が数値目標をゆるくして、会社を強くした話。

ネガティブな発想が数値目標をゆるくして、会社を強くした話。

ビジョンの達成のためには規模が大切だ。この意見に大抵の人は同意してくれると思う。

僕もそう思う、

売り上げ1億円程度の会社がやれエシカルだ、やれ環境問題だ、

なんて騒いでも自力で世界を変えることはできないだろう。

世界を本気で変えたいなら数千億、数百億、少なくとも数十億の会社に成長させて、

社会に大きなインパクトを与えないといけない。

僕もそう思っている。

特に僕たちは

日本の縫製

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アナログとデジタルが出会うところ

アナログとデジタルが出会うところ

僕は服づくりをしている。

正確に言うと服づくりをしている人たちを応援している。

僕が経営している合同会社ヴァレイでは「日本の縫製業を次世代につなぐ」と言うビジョンを元にMy Home Atelierと言う仕組みの運営をしている。

この仕組みを簡単に説明すると、

昨今進む廃業や結婚、親の介護など様々な理由により「縫うこと」を生業とできなくなった職人さんたちが自宅で縫製できるよう、裁断やまとめ

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