糖尿病で果物を食べても良いの?|果糖による健康被害『脂肪肝』『痛風』
果糖は直接的に血糖値を上げることはないが、結果的に肥満になり糖尿病のリスクファクターや重症化する可能性がある。
こんちゃ(*'▽')さいとりおです。
今回は、『果物って糖尿病でも食べても良いの?果糖がもたらす健康被害』について解説していきます(*'▽')
この記事を読むことで得られること
☑果糖って健康にいいの?
☑果糖の過剰摂取による「健康被害」の実態。
☑果糖を巡る「米国」と「日本」の動き。
ところで、私の読者の方って果物を普段食べられてますか?私はスーパーで買って食べた記憶がございません(;´・ω・)
ですが、果物を摂る習慣は、健康のために良いように推奨されていますが、実際問題果たしてそうでしょうか?
糖尿病の患者さんなら、担当の先生から果物は食べ過ぎないようにと言われてるかもしてません。
なので、今回は何故、果物を食べ過ぎはダメなのか?や糖質である「果糖」それと清涼飲料水に含まれる「ぶどう糖果糖液糖」の毒性について解説したいと思います。
果糖
先ずは、果糖に関する基礎知識です。
・果糖とはフルクトースのこと。
・果物、蜂蜜の中に多く存在する。
・甘味はショ糖の1.2~1.8倍。
・腸管でブドウ糖より遅く吸収される
・ブドウ糖、乳酸塩に変化する。80~90%はそのまま門脈を通り肝臓に運ばれるがインスリンの作用を受けない。
フルクトースが過剰に入ると、「高トリグリセリド血症」や「高尿酸血症」が生じ易くなることが知られている。
フルクトースはグルコースと異なり、インスリンの分泌を促進しないために、細胞内に入る際にもインスリンの作用を受けないとされている。
このため、果物は血糖値を上げない所以です。
ですが・・・
❑Point
フルクトースは果実などに多く存在し、インスリンの作用を受けないので血糖値を上げにくい性質がある。
糖分の過剰摂取
摂取された糖質は大部分が貯蔵糖、グリコーゲンとして肝臓および筋肉中に貯蔵されます。
果糖が厄介なのは、果糖が肝臓でグリコーゲンに変化する率で、ブドウ糖に比べ約3.6倍であるところです。
果糖のまま肝臓に送られてきた部分は、ブドウ糖よりも速やかに代謝される。
つまり果糖は、食後血糖値を上がりにくい性質の反面、大量摂取により血中の中性脂肪を上げ、体重増加につながり糖尿病を悪化させる危険性があります。
ブドウ糖多量摂取で起きる脂肪肝、実はブドウ糖が一旦果糖に変換することから始まるという報告がある。(Lanaspa et al. 2013)
ブドウ糖を果糖に変換できない遺伝子操作されたマウスは、より健康であるという報告もある。(Lyssiotis and Cantley 2013)
❑Point
果糖の性質はブドウ糖より厄介である。結果的に肥満になり糖尿病の悪化に繋がる。
飲料に添加する糖分
問題となるのは、果糖が「添加糖」や「コーンシロップ」の形で大量に摂取され始めていることです。
米国では砂糖消費量が 1 人 1 日 100g に達するのではないかと、想定されるに至っている。
正常人が適度な量の果物や清涼飲料水の摂取を楽しむことには、何ら問題はないです。
では、その注意したいジュースなどの清涼飲料水に含まれる糖はどのようなものなのか?
・ぶどう糖果糖液糖(果糖含有率が50%未満)
・果糖ぶどう糖液糖(同50%以上90%未満)
・高果糖液糖(同90%以上)
これらは総称して「異性化糖」とも呼ばれるが、果糖又はブドウ糖を主成分とする糖である。
コーラとかポカリの成分表示でみたことあるかな?なお、ショ糖が転換される場合もあり、この果糖が規制されてる国もあります。
【糖分規制】
WHOは、2016年10月に糖分入り飲料に課税消費を減らすことを各国に呼びかけてる。
米国では糖分を多く含む炭酸飲料などに課税する自治体レベルの動きが出ているが、残念ながら日本は導入検討中である(「健康医療 2035 提言書」)
聞いたことあるかもですが、ソーダ税とかそういうことです。
日本ではまだ、なんですよね…
❑Point
フルクトースはジュースとして大量に摂取している可能性があり、健康被害が出る恐れがあるため、米国では『課税』する動きがある。
まとめ
☑フルクトースは果実などに多く存在し、インスリンの作用を受けないので血糖値を上げにくい性質がある。
☑果糖の性質はブドウ糖より厄介である。結果的に肥満になり糖尿病の悪化に繋がる。
☑フルクトースはジュースとして大量に摂取している可能性があり、健康被害が出る恐れがあるため、米国では『課税』する動きがある。
でした( ^ω^ )
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