才能はみだしっ子の仲間たち

このページは、書籍「才能はみだしっ子の育て方」の出版後、著者・酒井由紀子が直接お話を伺った方々のインタビュー集です。様々な角度から才能はみだしっ子たちの姿を探っていきます。  (シェアは歓迎ですが、記事を許可なく転載もしくはコピーして配布することを禁じます。)

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最近の記事

日本初開催・ギフテッド教育の国際研究大会「The 18th Asia-Pacific Conference on Giftedness(通称APCG2024) 」参加ご報告 その4

最後の基調講演 あっという間に最終日となりました。9時からペーパープレゼンテーションがあり、その後最後の基調講演がありました。基調講演は、Bridges Graduate School of Cognitive Diversity in Educationの学長兼最高学術責任者のMatthew Fugate博士によるテーマ「Supporting the Needs of 2e Students: A Strength-Based Perspective」をお聴きしました。こ

    • 日本初開催・ギフテッド教育の国際研究大会「The 18th Asia-Pacific Conference on Giftedness(通称APCG2024) 」参加ご報告 その3

      今回、高松には飛行機で入ったのですが、瀬戸内海の景色はとても穏やかで美しくいつ見ても心が落ち着きます。 さて、3日目となり会議も折り返し地点です。この日は午前中に基調講演が1回(前日同様2名のスピーカーから選ぶ形式)、その後ペーパープレゼンテーションが3回、その間にポスタープレゼンテーションが1回。ペーパープレゼンテーションと同時並行でパネルディスカッションが1回開催されました。 関西大学名誉教授の松村暢隆先生の基調講演 基調講演にて関西大学名誉教授の松村暢隆先生のお話

      • 日本初開催・ギフテッド教育の国際研究大会「The 18th Asia-Pacific Conference on Giftedness(通称APCG2024) 」参加ご報告 その2

        APCG2024は香川県の高松市で開催されました。瀬戸内海に面した高松市は観光名所も多く、海外からの学会参加者の方は思い思いに時間を作って楽しんでいらっしゃいました。サムネイルの画像は高松市内にある栗林公園です。私は数年前に訪問しましたが、日本庭園がとても素晴らしく、観る角度により異なる世界観を感じることができました。 2日目の様子 さて、APCG2024の2日目が始まりました。2日目と3日目は朝9時~夕方5時までプレゼンテーションが続きます。午前中には2つの70分間の基

        • 日本初開催・ギフテッド教育の国際研究大会「The 18th Asia-Pacific Conference on Giftedness(通称APCG2024) 」参加ご報告 その1

          日本初開催のギフテッド教育国際研究大会 日本で初めてのギフテッド教育の国際研究大会「The 18th Asia-Pacific Conference on Giftedness(通称APCG2024) 」が高松の香川大学で2024年の8月17日~20日の4日間開催されました。参加をしてみて、どのような雰囲気で行われたか、内容について感じた事などをお伝えしようと思います。 このような集まりへの出席は、5年前にアメリカ・ナッシュビルで開催されたWCGTC(世界的なギフテッド教

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        • 才能はみだしっ子サポーターズ
          11本
        • 才能はみだしっ子当事者の声
          2本
        • 才能はみだしっ子を育てる
          8本

        記事

          子どもたちの創造力を刺激する「なんだこれ?!サークル」とは?

          「なんだこれ?!サークル」は、思わず「なんだこれ?!」と言ってしまいそうなことが大好きな人たちの集まりです。才能はみだしっ子たちにも興味をもってもらえそうだなと感じたので、企画をされた岩淵拓郎さんに取材をさせて頂きました。 「なんだこれ?!サークル」は2014年に元美術作家で、現在編集のお仕事をされている岩淵拓郎さんが、子ども向けアートプログラムを企画・運営されている一般社団法人タチョナから依頼を受けて共同企画をしたワークショップがそもそもの始まりです。 アーティストと一

          子どもたちの創造力を刺激する「なんだこれ?!サークル」とは?

          Education Beyondの冬休み企画・見学ご報告

          アドバンス・ラーナーの可能性を最大限に発揮できる社会の実現をミッションとして活動をされている一般社団法人Education Beyondの『【2023冬休み in 東京】チューターと共に、知りたいテーマをとことん深掘りしよう!』プログラムを見学させて頂きました。短いまとめではありますが、ご報告いたします。 このプログラムは、2023年春に東京で開催されたパイロット・プログラム「本気の自由研究~2023年春~」、さらに2023年夏に開催された「自由研究プログラム in 長野2

          Education Beyondの冬休み企画・見学ご報告

          Like-minded(ライク・マインデッド)な仲間が集うこと

          2023年7月26日~28日まで鳥取県八頭郡智頭町にて野生の菌でパンを作る「タルマーリー」とおうちSEM SQUARESの共同企画で「~麴の降るまち~ 智頭の森の恵み、発酵と地域内循環を学ぶSEMツアー!サマーキャンプ」が開催されました。弊社はタルマーリーさんとおうちSEM SQUARESさんをお繋ぎしてサポーターとしてキャンプの企画・運営に参画をしました。 詳しいご報告はおうちSEM SQUARESさんからなさるかなと思いますので、こちらでは私がキャンプに参加して何を感じ

          Like-minded(ライク・マインデッド)な仲間が集うこと

          ギフティッド教育への招待2023「専門家に聞く」シリーズ、第二回「ギフティッドとはどんな子ども?」ウェビナーご報告

          2023年1月20日(金)、上越教育大学大学院教授の角谷詩織先生をお招きして、「ギフティッド教育への招待2023」ウェビナーを開催しました。ウェビナーの構成は、パート1で角谷先生に講演をして頂き、パート2では事前に参加者の皆さまから頂いた質問に回答を頂きました。 パート1:上越教育大学 角谷先生のご講演今回の2回シリーズのウェビナーはギフティッドの子どもたちの情報が不足していると思われる教育関係者を主な対象として企画しました。パート1では角谷先生にギフティッドとはどのような

          ギフティッド教育への招待2023「専門家に聞く」シリーズ、第二回「ギフティッドとはどんな子ども?」ウェビナーご報告

          ギフテッド教育への招待2022「専門家に聞く」シリーズ、第一回「ギフテッドとはどんな子ども?」ウェビナーご報告

          2022年11月11日(金)に愛媛大学の隅田学先生をお招きして、「ギフテッド教育への招待2022」ウェビナーを開催いたしました。パート1は隅田先生に「子どもの『できた』を支援する」をテーマに講演をして頂き、パート2では事前に参加者の皆さまから頂いた質問にご回答を頂きました。 (今回は参加者の皆さまの個人的なご質問に回答を頂くという内容の性質上、アーカイブ配信を行わない形で開催をしました。また、有料での開催とさせていただきましたので、ご報告の内容は要約で掲載をさせて頂いており

          ギフテッド教育への招待2022「専門家に聞く」シリーズ、第一回「ギフテッドとはどんな子ども?」ウェビナーご報告

          【才能はみだしっ子サポーターズ⑨】 アメリカの歴史あるプログラムを日本へ 一般社団法人Education Beyond

          「特定分野に顕著に高い能力のある子ども」向けの研究機関「Center for Talented Youth (CTY)」は、米国ジョンズホプキンス大学により1979年に作られました。このCTYが行っているプログラムを日本に導入しようと活動を始めている一般社団法人Education Beyond。今回はその成り立ちと今後の具体的な展望について、広報・PRご担当の服部絢子さんにお話を伺いました。 Education Beyondの日本への導入までの経緯Education Bey

          【才能はみだしっ子サポーターズ⑨】 アメリカの歴史あるプログラムを日本へ 一般社団法人Education Beyond

          【才能はみだしっ子を育てる⑧】母自身の「あるべき子育て」像から解き放たれていく、子育ての道

          今回は8歳の息子さんをもつS.T.さんにお話を伺いました。 上の二人のお嬢さんを育てた経験とは、大きくかけ離れた個性豊かな息子さん「Rくん」の子育ては、S.T.さんにとってチャレンジングで困難なものでした。S.T.さんが息子さんにどう接してあげたら良いのだろうと思い悩んでいたところ、知人から「Rくんの特性はギフテッドでは?」と声を掛けてもらい、「才能はみだしっ子の育て方」を紹介されたそうです。そのご縁から、今回のインタビューとなりました。 上のお子さんたちとは違った子育て

          【才能はみだしっ子を育てる⑧】母自身の「あるべき子育て」像から解き放たれていく、子育ての道

          【才能はみだしっ子サポーターズ⑧】 「多様な学びプロジェクト」子どもたちがありのままで居られる場所

          「多様な学びプロジェクト」は学校外で過ごす子どもたち=『free bird kids 自由な魂を持つ子どもたち』が、自由に外へ出て、地域の人々に見守られながら学び成長することができる場所である『街のとまり木』作りなどをされている団体です。 才能はみだしっ子(ギフテッド・チルドレン)たちの中にも、学校と合わないがために不安を抱えている子どももたくさんいると思います。どのような場作りをされているのか、代表の生駒知里さんに「多様な学びプロジェクト」の活動内容を伺いました。 「多

          【才能はみだしっ子サポーターズ⑧】 「多様な学びプロジェクト」子どもたちがありのままで居られる場所

          【才能はみだしっ子サポーターズ⑦】『SPACE JUNK(スペースジャンク)』東大異才発掘プロジェクトROCKETの有志の保護者たちが立ち上げたチーム

          東京大学先端科学技術研究センター中邑研究室が日本財団と連携し運営されていた「異才発掘プロジェクトROCKET(ロケット)」。ROCKETは「Room Of Children with Kokorozashi and Extra-ordinary Talents」の頭文字をとったもので、“志ある特異な(ユニークな)才能を有する子どもたちが集まる部屋(空間)”という位置づけで2014年に始まりました。日本財団との連携が解消し、2021年に『LEARN(ラーン)』という新しいプロジ

          【才能はみだしっ子サポーターズ⑦】『SPACE JUNK(スペースジャンク)』東大異才発掘プロジェクトROCKETの有志の保護者たちが立ち上げたチーム

          【才能はみだしっ子、自分を語る②】 何かを成し遂げることが幸せかといえば、必ずしもそうではないと、だんだん気づいていった

          今回、お話を伺ったのは、社会人のギフテッドの方。ライター・編集者として活躍する岡本拓さんは、忙しく仕事をしながらも、自分の時間を大切に暮らしていらっしゃいます。子どものころのお話から結婚したときの思い、31歳の今にいたるまでの、ご自分についての分析を、丁寧に話してくださいました。 岡本拓(おかもとたく)さんプロフィール フリーのライター・編集者。ネットニュース、週刊誌、月刊誌で執筆中。「東洋経済オンライン」「週刊プレイボーイ」「弁護士ドットコム」「マイナビニュース」「浅田真

          【才能はみだしっ子、自分を語る②】 何かを成し遂げることが幸せかといえば、必ずしもそうではないと、だんだん気づいていった

          「才能はみだしっ子」と名付けた理由

          なぜ「才能はみだしっ子」なのか今回は、「才能はみだしっ子」という名称について、書いてみようと思います。「才能はみだしっ子」は、本だけではなく、イベントのタイトルにも採用され、多くの方に知っていただくことができました。名称の由来と、そこに込めた思いをお伝えします。 本の企画を作り始めたのは2019年、2020年に出版社との具体的な内容について話を始めた頃は、日本における「ギフテッド」という名称はまだ認知度がとても低い状態でした。「ギフテッド・チルドレンを知っていますか?」と周

          「才能はみだしっ子」と名付けた理由

          【才能はみだしっ子を育てる⑦】息子さんが通う「マインドプラス」。そこから見たニュージーランドの教育事情

          今回は、ニュージーランドにお住まいで13歳の息子さんを育てている日本人のYさんにお話を伺いました。Yさんは日本の大学で日本語教育の資格を取得し、ニュージーランドで大学の日本語教師として20年ほど教えていました。現在は、マレーシア人のご主人とそれぞれ牧師のお仕事をされています。 Yさんの息子さんは、「才能はみだしっ子の育て方」でもご紹介している現地のギフテッドの専門プログラムに参加されています。Yさんに詳しくお話を伺いました。 好奇心旺盛で、学校で「記憶、質問のし方が、ほか

          【才能はみだしっ子を育てる⑦】息子さんが通う「マインドプラス」。そこから見たニュージーランドの教育事情