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「劇団」のイノベーション!

先日、スターダストさんのお誘いで、彼らとavexさんの共同プロデュースユニット「ONE LOVE ONE HEART」の初主演舞台『オノマトペVol.1』を観に行って来ました。
彼らについては勿論MVなどはデビュー当時から観てはいましたが、お仕事はしたことはなく、正直どのようなユニットなのかの詳細は知りませんでした。
そして今回の舞台。
出演者は彼らだけで、内容としてはしっかりとメッセージのある物語として組み立てられた中に、歌やダンスも内容に則した形で組み入れられている、ミュージカルテイストを含んだ骨太な演劇というものでした。
これが、個人の力量も含めトータルでとても素晴らしい舞台だったのです。

「劇団」という新たなアイドルユニットフレーム

今回の舞台を観て、私が思ったのは、これは新たなアイドルユニットフレームの誕生だ、それは「劇団」なのだ、ということです。
従来ですと、アイドルユニットを作って、歌とダンスをまず練習して、やはり演技力も大切だなということで演技の勉強も兼ねて芝居に出る、という流れが主だったと思います。
ですが、このONE LOVE ONE HEARTは、まずは「劇団」として成立させて、その「演劇/舞台」をいうステージの中に全てのエンタメ要素を入れ込んで、作品とユニットをハイブリッドで成長させていくという展開。
思い浮かぶのは、大泉洋さん達のTEAM NACS。
その成功を見ても、この展開がエンタメとエンターテイナーの両方を育てて行くにあたり実に理にかなっているな、と思いました。

「器」のイノベーション

これ、アイドルユニットの新たな形であると同時に「劇団」というものの使い方?捉え方の新たな形の開発でもあります。
劇団という「器=ユニット」のイノベーションです。
器というものはそれぞれスタンダードな使い方というものがあります。
そして、人はいつの間にか“その使い方“の中でしか、その器を使わなくなる。
でも、実は器の使い方には無限の可能性がある。
ちょっとしたことで言うと、湯呑みを使ってミニ盆栽を育てる、とか。
プロデュース業をする身として、「器のイノベーション」は重要なテーマであり視点だな、と思いました。

「伝統」という器
“伝統“、これもある意味「器」と同じようなものだな、と。
「こういうものだ」という認識に囚われていると未来が閉ざされていってしまう、という意味で。
既存の伝統をそのまま守ろうとすることにより、逆に守れなくなるということはよく聞く話でもあります。

伝統が“作れるポテンシャル“に価値がある

勿論、伝統があるということは素晴らしいことです。
でも、敢えて言えば、その伝統自体は価値の核ではありません。
真の価値の核は、“新たな伝統を作れるポテンシャルを持っている“ということなのです。
これは、先日書いた「シン」シリーズにも通じることかと思います。

エンタメのプロデュースに限らず、世の中にある様々なことをこの視点で捉えていくと、色々と芯のある新な面白いことが生まれるに違いない!
わくわくしますね。
ONE LOVE ONE HEARTの今後も楽しみです。

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