素敵じゃない素敵(小説)
何もしていない休みの日。何もしていないのではなく、わたしには何もない。
何もない空っぽなわたしは、空っぽであるのがなんだか怖かった。SNSを開けば、他の人は自分の好きなことや楽しそうなことをして休みをすごしている。
わたしはすごく不安になるのだ。時間は全ての人間に平等に与えられるものだけれど、時間を無駄にしている気がして、何かしなきゃという思いに駆られる。けれど、空っぽなわたしにはやりたいこともなく、ゲームをして、パソコンで動画を見て、たまに寝て、気づけば1日が終わってしまう