正義と悪(未完)


「お前は俺を"悪"だというが、俺にしちゃあお前の"正義"とやらも薄汚れているぜ」

「お前のいう正義は結局ただの多数決だ。多くの世間様にとって都合の悪いやつを"悪"だと決めつけているが、そいつのどこに正しさなんてあるんだ?」

「お前はお前のことを正義のヒーローだなんて勘違いしてるかもしれねぇがよォ…冗談じゃないぜ、気持ち悪い」

「笑えるよなぁ?だってよ、お前は俺と同じなんだぜ?」

「俺もお前もただてめぇの都合で生きてンだよ。そこになんの違いがある?あるとすりゃ世間様に都合がいいか悪いか、それだけの違いじゃねぇか」

「俺からすりゃあお前が可哀想で仕方ねぇや。俺は俺の意思でこうしているけどよ」

「お前はただ世間様に媚びてへつらってお伺いを立てなきゃならねぇ、息苦しくねぇのか?」

「そこにお前の意志はあるのか?お前の"ソレ"が正義だと言うなら、やっぱり気持ち悪ィや」

どうしてお前にそんな顔をされなきゃいけない?

どうしてお前が僕にそんな目で見られなきゃいけない?

どうしてお前が“可哀想な奴を見る目”を僕に向けるんだ

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