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伝え方に悪戦苦闘の日曜日

高齢のクライアントさん。

やる気げん気は実年齢からすると驚異的にアクティブ。

普段から説明には人一倍気も時間もかけるものの、まだまだ物足りない、のかもしれない。

プロジェクトも仕上げ段階で、やるべき事も確認すべき事もごった返し寸前な様子が見え隠れしたので、同時進行にならないよう、順を追って小出しに伝えた。ゆっても自分の親と変わらぬ世代。こちらが思う以上に大変なのかもしれない。

早くGOを出したい!という溢れ出るクライアントさんの気持ち。日に日に高まるのは十分過ぎるほど分かる。しかし、運用ルールも未完全状態でこの状態でスタートすれば、ドタバタ劇も十分過ぎるぐらい想像できる。

ひとつひとつクリアにして万全な状態を目指しましょうとブレーキと納期に向けてのアクセルを絶妙なバランスで使い分ける日々。

そんなやり取りを重ねて、伝え方というものの難しさを改めて実感する日々。

そして先日、そのクライアントさんからこんな事を告げられた。

大人のADHD注意欠陥多動性障害ですので、不注意によるミスが多く集中力にも欠けることが多いです。またすぐ忘れる、興味のないことに注意を集中することが苦手です・・・(中略)・・・周りの人にもご迷惑おかけすることが多いです。

関西弁の「せっかち」という言葉で簡単に片付きそうとも思っていたけれど、なるほどそうだったのかと思う返すと合点がいく事もあった。

わざわざ文字に認めて教えてくれて、なんだか申し訳ないと思う反面、こうして自分の傾向としっかり向き合ってこられたんだろうなとも思った。

テレワークが一般的になる前からテレワーク状態だけれど、社会人になって10年15年はみっちり現場で多くの人と対面しながら、相手の出方、自分の出方、交渉の塩梅なんぞを覚えてきた。

それがあっての今。

もし、学生の頃からオンラインやテレワークが主流で、社会人になっても画面越しで仕事をする割合が多ければ、また話は違うかもしれない。

文字だけのやり取りだけで、いかに相手のディテール、背景が想像できるか。また、如何にして自分らしく伝えたいことを文字に認められるか。

こうして、noteを綴ったり、誰かの記事を読んだり、文字に触れる時間を確保しておくことも、今の時代は必要だなあと、伝え方に悪戦苦闘しながら、ふと思う日曜日でした。


先程、うまくいきましたと報告が届いた。
無事にまたひとつクリア。

良かった、良かった。


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