見えない光を掘る

安心する土の中
光は彼には眩しすぎるから
そこでいい
そこがいいんだ

彼の鼻先は敏感なセンサーで
心の波動を感じ取る
わずかな感情の揺らぎも
手に取るようにわかってしまう

日の当たる場所は彼にとって
厳しい現実だった
たまに地上に顔をだせば
モグラたたきのように
出れば叩かれる世の中だ

暗闇は唯一の居場所で
土の世界は優しく
誰も彼を咎めない

彼はまるでモグラのように
土の中の自由を掴み
見えない光を頼りに
自分の世界を掘り進める

彼は決して孤独ではない
土の中の住人と
たまに出会うだけで
充分だから

あとがき
昔出会った人は、人と群れることを嫌い
だからといってそこを去るのではなく
同じ空間に居るだけだった
私には不思議で話しかけるんだけど
私はここにいるだけで十分って言ってた

自分の意思があってカッコいいって思ったのを
今でも覚えてます
私にとっては新鮮な体験でした

そう言う考えの人がいることに驚いたので。
私は誰もが平和的に楽しく過ごせるように
八方美人で生きてきたから
自分を貫く強さに惹かれました

たくさんの友人よりも
心許せる人がいろんな場所にちょこっといれば
依存せず　意志を持ち
軽やかに生きていけそうだ

住みたい場所や求める者は
人さまざまだからこそ
尊重していかなくては(*ﾉωﾉ)

ところで、みなさんの家にはモグラって出ます？
私の実家ではモグラと母が戦ってますｗ