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うみといちご

久々のデートはいちご狩りだった。
黒いTシャツで気合十分の彼女は、食べきれないほどの苺を一粒一粒おいしそうに食べる。まるで食べるのがもったいないように一粒にひとつの幸せをのせて。
いちご狩りからの帰りは近くの海辺に立ち寄った。 春先のあたたかな空気が潮風とともに波の音を静かに包み込む中、彼女はいちごを取り出した。

俺は不思議そうに彼女を見つめ 「海でいちごを食べるの?」
すると彼女は微笑んで「いちごの赤色と青い海って美しくない?広大な世界で食べると、その美味しさがより一層引き立つのよ。」

海の風が彼女の髪を揺らし、いちごの香りが空気に溶け込んでいった。海辺でいちごを食べることは、自然の流れのように。

彼女の言っていることは不思議な世界観が俺を困らせる時があるけど、それでも彼女の感性に触れていると不思議と幸せを感じることが多くなったように思った。そんな苺の赤色と海の青色の美しさを今でも忘れない。

〇と△シリーズ

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今日は
海 × いちご


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