妖精と赤い実
よいしょ。よいしょ。
深い深い森の中
赤い木の実を運ぶ
森の妖精か
風の妖精か
ほんの少し黄色がかった何かが
小さな小さな木の実を運ぶ
りすくん
りすくん
木の実を見つけたよ
りすには聞こえない
風がびゅっと吹いたと思ったら
小さな赤い木の実がりすの手の中に
ぽん
りすは口の中へ
ぽん
そんなりすの目の前には妖精がいて
でもその妖精はりすには見えなくて
それでもよくて
妖精はにっこり微笑む
幸せそうなりすの顔を見たら
妖精まで嬉しくなって
また明日って空に飛んでいく
妖精が飛ぶ瞬間は
黄色い粉が舞い羽が美しく光る
りすは
「キレイだね」
って。
思わず妖精が振り返る
リスには見えないけど
目があった気がした
妖精は微笑んでまた明日って手を振って帰る
りすも小さく
また明日って微笑む
解説
私はハンドメイドアクセサリー作家です
物語とアクセサリーを繋いでいます
美しい天然石を使って
読んでも
飾っても
身に着けても
楽しめるものを作っています
今回はシャンパンカラークォーツという石を使ったピアスです
※イヤリングにも変更可
うっすら黄色がかったシャンパンのような色の石です
そこへ赤い木の実は小さな赤サンゴで表現しました
ドーナツのような形の石をワイヤーで留めています
妖精が木の実を運んでいるイメージです
りすくん
りすくんには妖精が見えています
もちろん声も聞こえています
だけど見えてしまうと妖精はもう訪れなくなるという森の言い伝えがあります
りすくんは本当は話しかけたいけど、妖精が消えてしまうと悲しいのでそれはしない。
ただそばにいれるだけで幸せだなって思っています
妖精ちゃん
妖精は黄色の粉なので光の妖精です
ある日妖精が木の枝で休んでいました
そこへたまたま通りかかったりすくんが妖精を見つけます
あまりにも小さくて可愛くて
りすくんは妖精を見つめていました
気付くとりすくんも寝てしまっていたのですが先に起きたのは妖精
妖精はりすくんに驚きましたが、柔らかくてお日様のにおいがするりすくんの寝顔が可愛くて見惚れていました
秘かなしあわせ
それから妖精はりすくんに会いに行きます
木の実が好きなことを知り、木の実を運んでそっと近くに置いて帰ります
妖精はりすくんの顔を見れるだけで幸せでした
りすくんは妖精が木の実を運んでいることを知っています
妖精は見えてないぞ!!
という素振りをして頑張っています
萌えポイント
りすくん
りすくんは妖精が見えていないという演技をしているのですが、
あまりに美しい妖精に思わず「キレイだね」といってしまい
消えてしまわないか不安でした
その言葉で振り返った妖精とばっちり目が合っちゃったから。
でも妖精はそのまま飛んで行ったので一安心でした
また明日も会えるんだってとっても喜んでいます
もぅ心の中でガッツポーズです
妖精ちゃん
一方妖精は、りすくんには見えていないから大丈夫って思っている演技をしています(笑)
ややこしいw
りすくんに「キレイだね」と言われて反射的に振り返ってしまいました
めっちゃ目が合っています
だけど、お互いの存在を認めてしまうと会えなくなります
だから妖精は、めっちゃ目が合っていますが気のせいかのように飛んでいきます
りすくんが最後
「また明日」
妖精に聞こえています( *´艸`)
妖精はうれしくて舞い上がりながら空へと消えていきます
まとめ
そんな小さなピアスから始まるアラフォーの想像力(笑)
シャンパンクォーツは約8mmです
妖精の大きさもそれくらいです
りすくんよりもかなり小さいですね
りすくんの周りをキラキラと飛び回り
りすくんは気づいていないふりをして
二人の交わりそうで交わらない恋のお話しでした♡