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それはただそこにあるだけと言う話

少し悲しい事があって、心が乱れていた。
いつも通る古い一台車が通るのがやっとの橋から風に揺らぐ水面を見つめていた。

ここは最近河川工事をしてぐっと水かさが増えた。この下には何が沈んでるんだろう。何かの動物の巣があったのだろうか。
植物の根があるのだろうか。
それともそんなもの一切合切掘り返されて何の面白みもないなだらかな川底になっているのだろうか。

どんな事があっても流れ続ける。
それはとても人には出来ないことだ。
どんな事があっても、何があっても何かを続けるのはとてもエネルギーのいる作業だ。

きっと川には意志などなく、流体が物理法則に従っているだけなのだろうけれど。

こんな事を考えてしまうのだから、僕は相当に病んでおるに違いない。
実際、病んでいる。

僕が生涯を通して尊敬する日本画家も水と言うモティーフに向き合い続けた。場所も時代も違うけれど、こう、流れていく流体を眺めているとどこかで繋がっているようなそんな気持ちになる。妄想に過ぎない憧れだ。

帰りに蛇の抜け殻を見つけた。

確か縁起物だったが、あまりにも枯れ木と同化しているのでそのままにしてきた。この抜け殻の持ち主は、この朽木の中心を通って、新たな皮膚を通して、また変わらぬ世界を生きるのだろうか。

今日は少し、感傷的なのかもしれない。
明日は何を撮ろう。
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