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ダルカレーでスパイスと発酵食品のパワー〜”スパフェル料理”

このnoteでは、健康維持や病気の予防のために”免疫力アップ”を目指し、それに有効だと考える「スパイス x 発酵」レシピをご紹介したいと思います。
この”免疫力アップ”のためには”腸内環境を整える”ことが最も効果的だと考えています。
そこで私は、腸内環境を整えるために「抗酸化」・「デトックス」・「冷え対策」をキーワードに、これに効果・効能のあるスパイスをとり入れることを意識することにしました。
また、腸内環境を整える効果が非常に大きい発酵食材を同時にとりいれたいと考え、スパイスと発酵食品を組み合わせたら最強なのではないか!、との思いで「スパイス x 発酵」レシピを考えるに至りました
noteでご提案するレシピは、デイリーでカジュアルにとり入れることができるような料理をメインに考えています。
使用するスパイスは揃えやすく扱いやすいものを中心に心掛けています。
普段の食事にスパイス・発酵食品をカジュアルにとり入れ、美味しく楽しく食べることで免疫力がアップし健康維持・病気の予防につながることに貢献できれば嬉しい限りです。
発酵は英語でフェルメンテーション。スパイス x フェルメンテーション料理ということで、
”スパフェル料理”と勝手に呼んでみることにします!
そんな、心と体が喜ぶようなスパフェル料理をぜひ!!

こんにちは!

今回は、日本でいうところの味噌汁的な存在である、インドのダルカレーをベースに、そこに発酵食品を加えてのダルカレーレシピをご紹介したいと思います。
ダルはスープカレーと言いましょうか、カレーと言いましょうか。。。
作る方により水の量が様々であるため、水分量によりテイストが異なるのかもしれません。
今回のレシピは水分を比較的少なめで作っています。


さて、数あるダル(豆)のなかで今回使用したのは、マスールダル。
マスールダルは、皮を取って挽き割りしたレンズ豆のことで、オレンジ色をした平らな形のものです。
こちらはスーパーで比較的多く見かけるので入手しやすいかと思います。
また、他のダルと違い、水で戻さなくても短時間煮込むだけで十分に火が通るため、調理のしやすさも特徴です。
突然にダル料理が食べたくなった時でもマスールダルを使うことでいただくことができるので、非常に使い勝手の良いオススメのダルのひとつです!

なお、ダルは高栄養価のタンパク質源になります!
タンパク質は免疫細胞に必須の栄養素!! 
なお、免疫細胞のためだけではなく、タンパク質は身体にとって本当に大事な栄養素なのです。意識的に摂ることが大事なんだと認識しています。
その点、豆類は高タンパク質でもあるので尚よし!、といったところ。


さて、それでは早速レシピをご紹介します。
レシピご紹介後に、メインのマスールダルや、今回使用のスパイス、発酵食品が免疫力アップ(腸内環境を整えること)に期待できることを簡単にご説明しますね。

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ダルカレー

画像1

Ingredients
(2 - 3 人分)
 マスールダル・・・1 カップ
 水・・・3 カップ
 にんにく(みじん切り)・・・1片
 しょうが(みじん切り)・・・1片大
 玉ねぎ(粗みじん切り)・・・中 1 / 2 個
 トマト・・・中 1 / 2 個

A(ホールスパイス)
- マスタードシード・・・小 1 / 2
- クミンシード・・・小 1 / 2
- レッドチリ・・・2 本
- ヒング・・・8分の1くらい(あれば)

B(パウダースパイス)
- ターメリック・・・小 1 / 2
- カイエンペッパー・・・小 1 / 2
- コリアンダー・・・小 2
- ブラックペッパー・・・小 1 / 2 - 小 1 / 4

- グリーンチリ・・・1 本
- カレーリーフ・・・10 枚程度(あれば)

- 黒酢・・・小 2
- 塩麹・・・小 1
- 塩・・・小 1

 Instructions
1. 鍋に軽く洗ったマスールダルと水3カップを入れて強火にかける。沸いたら弱火にして、塩少々とターメリック小4分の1程度を入れ(どちらも分量外)、豆がやわらかくなるまで15-20分ほど茹でる。
2. 別の鍋に油とマスタードシードを入れ、マスタードシードがパチパチと弾けてきたら残りのホールスパイスAを加えて香りが立つまで炒める。
3. 2.に玉ねぎを入れて軽く炒め、にんにくとしょうがも加えてしんなりするまで炒める。玉ねぎが色づいたらトマトを加えてペースト状になるまで炒める。
4. 弱火にしてパウダースパイスBと塩を入れてよくなじませ、グリーンチリ、カレーリーフ、黒酢、塩麹も加えて香りが立つまでよく炒める。
5. 1.のマスールダルを煮汁ごと4の鍋に投入し、ひと煮込みしてなじませる。

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ダル料理は本当に心温まる優しい一品だなぁと個人的には感じます。
味噌汁のような位置付けに納得の一品。


さて、メインのマスールダルについて。
どちらかと言うとマスールダルに限らず豆類全般に共通する特徴にはなりますが、豆類はなんと言っても食物繊維が豊富で、整腸作用が高いです! また、消化も良い。
その他、タンパク質類のひとつで細胞を活性化して免疫力を高めるレクチンや、尿中へ体内の毒素を排出するのに有効なカリウムも含みます。


スパイスについては多様な有効成分を含むものが多いですが、免疫力アップの視点から腸内環境を整えることに有効に働くところに言及しますね。
(各種スパイスの詳細はまた別途記事にしたいと思います。)
⚫︎マスタードシード:整腸作用があります。冷え防止にも効果あります。
⚫︎クミン:デトックス効果があります。体内の毒素の排出に有効なカリウムも豊富。便秘解消効果。
⚫︎ターメリック:ターメリックに含まれる”クルクミン”というポリフェノールの一種である成分が抗酸化作用を持ちます。腸の中で酵素と反応して抗酸化力がアップすると言われています。
また、代謝を整えるため免疫力アップに。カリウムも豊富なのでデトックス効果を期待できます。
なお、傷口にターメリックを振りかけると血もすぐに止まり素晴らしいですよ!
⚫︎カイエンペッパー:血行を良くするため体が温まり、免疫力をアップさせることに役立ちます。
⚫︎コリアンダー:抗酸化作用、デトックス作用、整腸作用を持ちます。カリウムも豊富。
⚫︎ブラックペッパー:ブラックペッパーに含まれる”ピペリン”という成分には、免疫力向上や抗酸化作用が期待できます。また、便秘解消効果やデトックス効果もあります。
⚫︎ヒング:整腸作用がとても高いです。インド人はヒングのお陰で便秘知らず、なのだとか。でも臭いはすごいですがw

ちなみに、抗酸化作用とは、簡潔にいいますと、体を老化させたり病気を引き起こしたりする「活性酸素」の働きを、予防したり防いだりする働きのことです。
酸素は体に取り込まれるとその一部が「活性酸素」になるのですが、活性酸素はふつうの状態よりも酸化力の強い酸素で、体内で免疫機能に関する重要な役割担っているため大事なものです。
しかし、体内で活性酸素が増え過ぎるとさまざまな物質と反応し、酸化させて、細胞にダメージを与えたり老化を促進してしまい、それが原因となって、動脈硬化やがん、免疫機能の低下などを引き起こしてしまうのです。
活性酸素は体内で常につくり続けられていますが、ストレスや喫煙、激しい運動や紫外線などがその生成量を増加させます。体内には活性酸素を分解する酵素がありますが、活性酸素が増え過ぎると分解が間に合わなくなるので、抗酸化作用のある成分を食品からとることが大事になるわけなのです!

なお、にんにく・しょうがも抗酸化作用をもっています。しょうがは体を温めることでも免疫力をアップさせます。私のレシピでは、にんにくとしょうがは基本的には毎回使うように意識しています。


それから発酵食品について。
⚫︎黒酢
黒酢は玄米が原料のお酢。
工程を省きざっくりとお話しますと、玄米に麹菌を撒いて麹を作り〜、米のデンプンを糖化し酵母菌を加えてアルコール発酵させます。そしてこれを圧搾し酢酸菌を加えて酢酸発酵させ熟成等させて発酵食品となります。
酢酸は体を内側から温める、代謝を高める効果を持ちますので免疫力アップにつながります。
また、便通も整えてくれます。強い抗酸化作用もありますし内臓脂肪を減らす働きもあります。
健康志向の人々は黒酢を飲料として飲むほどですね!
⚫︎塩麹
塩麹は米麹と塩を混ぜて水を加えて作られる、作るのが最も簡単だとも言われる発酵調味料。
麹菌は血行を促進して代謝を上げる必須アミノ酸や、善玉菌の繁殖に欠かせないオリゴ糖を生成します。オリゴ糖には抜群の整腸作用あります!
また、腸内環境を整えるビタミンB群や、体内の活性酸素(活性酸素は老化の元凶です)の活動を抑える抗酸化成分などが豊富です。

いずれにしても発酵食品は全般どれも素晴らしいです!
発酵食品を摂ることの健康効果を大きくざっくり言いますと、腸内環境を整えることに尽きます。
菌やカビなどの微生物が悪玉菌を抑制して善玉菌を増やし腸の働きを促すことで免疫力を高めてくれるのです。


ダル料理は頻繁にいただくのにふさわしい料理です。
スパフェル料理を試してみようかな〜、と思っていただけましたらぜひトライしてみてください!
美味しく楽しく食べて健康をアップデートしていきましょう!

最後までお読みいただきありがとうございました。

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