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【肉なしメインディッシュ編】油揚げとネギの甘辛炒め〜スパフェル料理〜

【肉なしメインディッシュ編】では、「食と環境」に意識を向け、未来の地球環境に少しでも貢献できるよう、肉を使わないけれど満足度の高いメインディッシュを考えていきたいと思います。
『世界の温暖化ガス排出の約28%を農業分野が占め、牛と羊からのメタン排出が際だって多い』との記事をある時目にし、そのような思いに至りました。
牛が非常に多くのメタンガスを排出していることのほか、牛の飼育には非常に多くの水や穀物飼料を必要とすることなどは知っておりましたが、その影響で農業分野から28%もの温暖化ガスを排出しているとは。なんとも存じませんでした。
世界には水さえ満足に飲めない子たちが少なくないにもかかわらず、、、食を巡る環境にはとても根深い問題が多いですね。
お肉、とりわけまずは牛肉の消費量を減らすことに微力ながら貢献していかねば、と思った次第です。ラム肉好きなので、、ややショックではありますが。
なお、普段の生活の中では、マイバックやマイボトル、オーガニック食材やフェアトレード製品、環境負担の少ない洗剤等の購入などなど、さまざまなエシカル消費を数年以上に渡り実行し、日常の中でできる小さなことで自分なりの行動を起こしています。
フードロスに関しては特に関心のあるところで、まずは賞味期限間際のおつとめ品から食品・食材を探すことで、非常に微力ながらも廃棄食材の削減への貢献を意識しています。
しかし一方、「調理」となると。子供がお肉好きということもあり肉料理をメインディッシュとする割合が多いという我が家の現実。
この調理面に関しても、少しずつ無理のない範囲で貢献していきたいとの思いです。
そんなこんなで、肉好きのキッズでも満足度の高い”肉なしメインディッシュ”を考え、食卓に載せる機会を徐々に増やしたいです。
とは言えしかし、、子供の食生活習慣をすぐにチェンジすることは難しいですし、個人的な好みからも、肉フリーとすることには正直自信がありませんので、肉料理をゼロにするとの趣旨ではありません。
肉なしメインディッシュの割合を増やしていこう、そのためにさまざまなレパートリーを作ろう、そんな趣旨でございます。
子供も大人も、美味しく食べて楽しく食べて、心も身体もよろこぶレシピをご提案していければと思います!
他編同様に、免疫力をアップすべく腸内環境を整えることに有効な成分等のお話が中心にはなりますが、本編では「スパイス x フェルメンテーション(発酵)」である”スパフェル料理”に限定せずにご紹介していこうかと思います。


こんにちは!

今回は油揚げでメインディッシュを作りました!
個人的に、油揚げのジューシーさがとても好き。
メインとしてもサブとしても活用するため料理への使用用途が広く、地味に大活躍する食材の一つなのではないかと思っています。
例えば、いなり寿司なんか、子供から大人までもが大好きな一品なのではないでしょうか!

そんな油揚げはタンパク質源となりますね。
タンパク質は免疫細胞に必須の材料ですし、免疫細胞のためだけではなくとも、身体にとって本当に大事な栄養素になります。
また、豆製品である油揚げには鉄分がそこそこに多く含まれています。
鉄分は大人にとっても重要ですが、成長期の子供には心身ともに本当に欠かすことのできない大事な栄養素になります。
今回の【肉なしメインディッシュ編】では、お肉が好きな傾向のある子供でも肉なし料理を美味しく食べてもらいたい、そんな思いもありまして、普段は免疫力アップに有効なところに限定してお話することが多いのですが、鉄分についてちょっと触れてみました。
腸内環境を整えることに有効な栄養以外の栄養全般に係るお話などは、分子栄養学を学んでいる点から、また別途記事にて触れてみたいと思います。

それから”ネギ”。
野菜に分類されるのが一般的ではありますが、実はネギ、スパイスなのです!!


そのようなわけで、スパイスとしてのネギと発酵食品としての各種調味料とで、肉なしスパフェル料理となりました!


そんな肉なしメインディッシュのレシピを早速ご紹介します。
レシピご紹介後に、今回使用のスパイスや発酵食品が免疫力アップ(腸内環境を整えること)に期待できることを簡単にご説明しますね。


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油揚げとネギの甘辛炒め〜スパフェル料理〜

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Ingredients
(4 人分)
油揚げ・・・3袋(6 枚)
長ネギ・・・2 本
ごま油・・・適量

(タレ)
- 醤油・・・大 3
- みりん・・・大 3
- 甘酒・・・大 1 - 2

Instructions
1. 油揚げは一口サイズに、長ネギは粗みじん切りする。
2. フライパンにごま油を入れ、油揚げを炒める。油揚げに少し焦げ目がついたら長ネギも加え、軽く炒め合わせる。
3. タレの材料を入れ、汁気がなくなるまで絡め合わせるように炒める。

==================================これ、簡単なのにとても美味しく、我が家のヘビロテの一つ。
キッズもしっかりと大好きです!


さて、今回のスパイスであるネギについて。
スパイスは多様な有効成分を含むものが多いですが、免疫力アップの視点から腸内環境を整えることに有効に働くところに言及しますね。
(各種スパイスの詳細はまた別途記事にしたいと思います。)
●ネギ:ネギ全体には、ネギ属に特徴的な香り成分であるアリシンが含まれています。アリシンは抗酸化作用を有するイオウ化合物の一つになります。
また、体内の毒素を排出するために有効なカリウムや、微量ではありますがビタミンB2や食物繊維、免疫力維持に役立つ亜鉛等も含みます。
特に白い部分には、抗酸化作用を有するビタミンCが豊富。
また、特に青い部分には、同じく抗酸化作用を有するβ-カロテンが豊富ですし、セレンというミネラルも含まれます。セレンは、活性酸素によって不飽和脂肪酸が酸化してできる過酸化脂質の増加を防ぎ、細胞の老化を防ぐのに役立つのです。

なので青い部分もしっかり使ってくださいね!
廃棄食材の削減にも貢献した気持ちになれココロが喜ぶ感じがします!個人的にですが。


ちなみに、抗酸化作用とは、簡潔にいいますと、体を老化させたり病気を引き起こしたりする「活性酸素」の働きを、予防したり防いだりする働きのことです。
酸素は体に取り込まれるとその一部が「活性酸素」になるのですが、活性酸素はふつうの状態よりも酸化力の強い酸素で、体内で免疫機能に関する重要な役割担っているため大事なものです。
しかし、体内で活性酸素が増え過ぎるとさまざまな物質と反応し、酸化させて、細胞にダメージを与えたり老化を促進してしまい、それが原因となって、動脈硬化やがん、免疫機能の低下などを引き起こしてしまうのです。
活性酸素は体内で常につくり続けられていますが、ストレスや喫煙、激しい運動や紫外線などがその生成量を増加させます。体内には活性酸素を分解する酵素がありますが、活性酸素が増え過ぎると分解が間に合わなくなるので、抗酸化作用のある成分を食品からとることが大事になるわけなのです!


それから今回使用の発酵食品について。
●醤油:醤油は麹菌から醸されます。
麹菌は血行を促進して代謝を上げる必須アミノ酸やビタミンB群を作ります。体内の活性酸素の活動を抑える抗酸化成分なども豊富です。
また醤油は、大豆と小麦に麹と塩を加え発酵させる過程で抗酸化作用のある醤油特有の香り成分フラノンなどが発生します。
●みりん:醤油同様に、麹菌から醸されますので、上記の麹菌の効果は同様です。また、みりんには抗酸化作用により、老化や免疫力の低下、血圧の上昇を抑える働きがあるとも言われています。
●甘酒:甘酒は米麹や酒粕から作られる発酵食品で、食物繊維や食物繊維と似た働きをするレジスタントプロテインが豊富に含まれています。また、腸内細菌のエサとなるオリゴ糖も含まれています。オリゴ糖は抜群の整腸作用をもち、便秘解消にも。さらに、甘酒に含まれる米麹には抗酸化作用もあります。
甘酒は、”飲む点滴”とも言われるほどの栄養価!
整腸作用はもちろん、アンチエイジングや美肌効果も期待できます。

発酵食品は全般どれも本当に素晴らしいです!
発酵食品を摂ることの健康効果を大きくざっくり言いますと、腸内環境を整えることに尽きます。
菌やカビなどの微生物が悪玉菌を抑制して善玉菌を増やし腸の働きを促すことで免疫力を高めてくれるのです。



ペラっとしてお腹に溜まりにくそうなイメージ?!の油揚げですが、メイン料理としてしっかり美味しく満足度の高い一品です。
お肉以外のレシピを考えている際には、ぜひ候補の一つとして頂けますと嬉しいです!

環境に優しいご飯を、美味しく食べて、楽しく食べて、身体も心もよろこぶ食事で健康をアップデートしていきましょう!


最後までお読みいただきありがとうございました。




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